大樹町 晩成温泉

余市から、襟裳岬経由で道東方面へ行くと、襟裳岬手前あたりで夕暮れ時を迎え、たどり着く事の多いのがここ晩成温泉です。襟裳岬から広尾を抜けて大樹町へ入り晩成へ行くには、途中豊似というところで、国道336(海側)へ行くのが近いのですが、なんとなく帯広方面へ向かってしまい、(この時点では晩成へ行く事をはっきり決めていない。^^;)大樹町に入ってから、国道236から336へ抜ける暗くて(夜なので)細い道を心細くなりながら走り抜ける事もしばしばです。晩成温泉の入り口は「寺島商店」が目印。目印というかそれしか無いのです。まさになーんにも無い場所なので、広尾あたりで買い物をし損なうとあとはこの商店だけが頼り。お風呂上がりのビールさえ飲めないかも....。というわけで、晩成温泉は私たちにとって、まさに、夜の海辺のお風呂なのです。湯船からは夜の海が見える...はずなのですが、暗くて見えないので気配だけ...泉質が体にあうのか、とても温まるお風呂です。心細いドライブの果てにやっとたどり着いた人のぬくもりみたいなものもあるのかしら。(^^)  温泉の後は併設のキャンプ場でキャンプ...といきたいところですが、到着が遅く、実はどこにキャンプ場があるのかよくわからず、探すのも面倒なので、海辺に車を止めて車中泊となります。潮騒を聴きながら眠りにつくのはなかなか心地良くて素敵ですよ。運が良いと朝のドライブで丹頂に出会えるのも嬉しいですね。


夜の海辺にて

ヘイノ・カスキは1885年、東フィンランドのカレリア地方に生まれました。豊かな湖と森の環境の中で叙情的小品を100曲以上も残したといわれています。「夜の海辺にて」は最もポピュラーな曲でフィンランドではこの曲を知らない人はいないとか....。
晩成温泉に到着するのは、きまって夜。景色は見えないけれど波の音で目の前に海があることを告げられます。静かで落ち着いた夜に、私はこの曲のメロディーをいつも思います。