丸瀬布町 道の駅 まるせっぷ

数年前の道の駅全道制覇の時、終わり頃に半ば無理矢理訪れたところです。ここへ寄る為に本来のルートからはかなり遠回りをしたのですが、結果的には行ってみて良かったと思っています。道の駅には”木芸館”という地元の木を生かした木工製品の展示や販売をしている施設があるのですが、そこでは木の香りの中でピアノ(自動演奏)の音を楽しむことが出来ます。ほとんどのピアノは、ここの木を使って作られているとか、うちのピアノもそうなのかしら。旅先で思いがけずピアノの音が聴けて嬉しかったです。車で少し走ったところには大きい温泉があり、旅の疲れを癒す事ができます。ワイン風呂なんかもあり、嬉しいようなもったいないような....。


Serenade for the Doll

ドビュッシーは当時5歳になる娘シューシューのために「子供の領分」という6曲の小品からなる組曲を作曲しました。シューシューの空想の世界を完成させるために、最も素晴らしい音楽、シューシューをおもちゃと一緒に遊ばせ、おもちゃに喜びと生命を吹き込むような音楽を作曲しよう、というひらめきでした。「かわいいシューシューへ、父からのおわびをこめて」という献辞がついています。

「人形へのセレナード」は1906年、他の曲とは別に出版されています。
シューシューのお気に入りの人形。でも、遊びの途中で置きっぱなしにされ凝り固まった姿勢と表情で気まぐれな子供の遊びを見つめている。その人形をいとおしむセレナードです。
新鮮な感じの明確なシンコペーションは、エピソードの性格を示すだけではなく、アクセントが微妙におき代わったり、うねるようなリズムを持ったジャズ風のダンスになっている中間部の性格も示しています。そしてスケルツォ風の気まぐれな感じが、最後のエピソードにあらわされています。
演奏に関してドビュッシーは、ソフト・ペダルを曲全体を通して用いることをすすめています。そうすることによって、軽やかで可愛らしい曲想ばかりでなく、ギターのような静かな音をイメージすることができるからだそうです。