歌登町 ペンケナイふれあいの森キャンプ場
道北の歌登町に健康回復村という施設があります。日本一安いゴルフ場があるという話ですが、私はゴルフはやらないので良くわかりません。その代わり?そこの温泉はとても気に入っています。もう数年行っていないので今はどうかわかりませんが、広く快適なお風呂が300円でした。今でこそ低価格で豪華な公営のお風呂は珍しくありませんが、当時はとても驚きました。そして、一番最初にキャンプを体験したのがここです。私にはキャンプはとても無理だと思っていましたが、キャンプ大好き人間のはじめさんの「テントとか全部やるから」という言葉に騙されて?いつのまにかキャンプを始めてしまいました。もともと旅行が好きだったうえに、自然の中の"一杯"の美味しさに負けました。(^^)
サイトはあまり広くありませんが、人でごったがえしている大きなキャンプ場でなかったのが今思えば正解だったのでしょう。 また、ここにはラベンダーの小さな丘があって、富良野のラベンダーが終わった後もしばらく楽しめます。富良野のラベンダーは夏休みには少し早い時期が旬ですから、間に合わなかった人は、こちらへ行かれると良いかもしれませんね。
Traumerei
シューマンの「子供の情景」より、第7曲の有名な ”トロイメライ”です。
シューマンは1838年3月に愛するクララに手紙で「以前、君は僕のことを時々子供みたいなところがある、と言いましたね。この言葉が僕の心に残っていて、羽根をつけて飛びまわり、いつの間にか30曲ほどの小さい曲ができあがりました。その中の12曲を選んで≪子供の情景≫と題しました。君はきっと興味を持ってくれるでしょうし、これを演奏すると僕自身、大きな感銘を受けるのです。」と述べています。
ドビュッシーの「子供の領分」もそうですが、子供心を純粋に描いた芸術性の高い、大人のための作品です。シューマンはたいへん子供好きだったようですが、現実に縛られない子供の世界は無邪気な遊びにあふれていて、それにあやかって独自のファンタジーの世界を繰り広げていったのでしょう。
私の最も尊敬するピアニスト、ホロヴィッツはコンサートの最後に「トロイメライ」を弾いて ”おしまい”というようにパタンとピアノの蓋を閉めたのだそうですが、残念ながら実際のコンサートは聴けませんでした。「ホロヴィッツの想い出」というLDの中で演奏会の最後に、そっとピアノと語らっているような、この「トロイメライ」の収録があります。流れる涙を拭おうともしないで聴き入っている男性の姿が映るのですが...決まって私も涙してしまいます。