弟子屈町 裏摩周展望台
穴場というにはあまりにも知られ過ぎていますが、摩周湖を眺めるのなら表よりこの裏摩周の展望台の方が静かで良いです。摩周湖の東岸に位置し、養老牛温泉側から登っていきます。 湖に行くのに登っていくという感覚も面白いですよね。 道は少し細いですが、最後まできちんと舗装してありますので、気軽に行けます。ただし売店も何もなく、あるのは、静かな風景と美味しい空気だけです。 (それ以上何が必要なの?) うぐいすの声も聞こえてきますが、観光客相手でないせいか安心して鳴いているようです。ときどき”練習中?”かと思われる下手な鳴き声も聞こえてきて可愛いですよ。 ただ、摩周湖は霧で有名なところです。霧の深い時には行かない方が良いでしょう。 危険な上に、せっかく行っても何も見えませんからね。(^o^)
予言の鳥
シューマンの「森の情景」より、第7曲。ロマン派ピアノ曲の中で繊細な宝石のような名曲です。この曲集は、ドイツの森の風土感と郷愁、それに「森林浴」の喜びが感じられます。森の冷気とひそやかさ、不気味さと親密感の奥深い世界に足を踏み入れていくような錯覚を覚えます。
次の詩はシューマンが楽譜に書いていたもので、「森の情景」の第1曲である”森の入り口”のモットーとして予定されていたものだそうです。
われわれは霧が真珠のようにへりどった小道を行く、
すらりとした草の間を、いいにおいのするこけの間を、
若芽の出た緑の茂みの間を通って。 G.プファリウス
ちなみに、”予言の鳥”に予定されていたモットーは、
気を付けろ! 油断するな! フォン・アイヒェンドルフ
です。
摩周湖を囲む深い森の中は、とても神秘的で、鳥が美しい声でささやくように歌っていました。 しかし同時に森は、その計り知れない歴史と深さ故に、私を不安にさせ、その美しい鳴き声が「気をつけろ!油断するな!」と忠告しているようにも聞こえてきました。