猿払村 さるふつ公園道の駅
ドライブが好きで、北海道中あちらこちら走っていますが、さすがに道北の太平洋側ともなると、ここ余市からはそう簡単に行けません。でも、同じくらいの距離の道東は何回も行っているという事は、単に距離だけではなく、このあたりにめぼしいものが何も無いからかもしれませんね。なんて思っていたら、それは私が知らなかっただけで、走ってみれば結構いろいろありました。確かにガイドブックなどに載っているような場所やお店などは少なく、また名産品のようなものもあまり聞きませんが、その代わりに豊かな自然がありました。フライフィッシングの聖地とも言われるらしいカムイト沼などは、その典型でしょう。稚内から網走方面へ、オホーツクを見ながらのドライブも快適ですが、ここ猿払村あたりで、ちょっとだけ寄り道してみるのも悪くないですよ。情報は、”日本最北の村にある”さるふつ公園の道の駅のパンフレットで仕入れましょう。貸し自転車もあったみたいです。また、ここのアイスが美味しいのです。特にカップに入ったサンデーがお勧め!
Scene Romantique
シベリウスが58才を迎えた1923年に作曲された、この曲は100曲をこすピアノ曲中、最も美しい作品のひとつです。晩年のシベリウスが遠い日の美しい想い出への甘美で切ない語りを、しみじみと歌っているような、そんな曲のように感じます。北欧フィンランドの夏は、森や湖が最も美しい白夜の季節。太陽はいつまでも沈むことがなく、夜の訪れのない不思議で神秘的な季節です。ゆっくりと時間をかけて空を青から濃紺へと染め上げていくような静かな時。それは無限の段階の蒼色へと導いていきます。そんな瞬間を、フィンランドでは「蒼の時」と言うのだそうです。シベリウスは1957年、92才で亡くなるまでの30年余り、作曲しなかったと聞いています。
50才になったシベリウスに国民から寄贈されたというグランドピアノが、今もアイノラの山荘で保管されています。縁があってピアニストの舘野
泉さんの演奏で、まるで人の声のような、なんとも魅力的な音色の、そのピアノでこの曲を聴く機会を持てました。厳寒の冬、窓からは凍った湖が見え、穏やかな光が差し込んでいました。