浜頓別町 クッチャロ湖畔キャンプ場

もう、ずいぶんと前の事になりますが...といっても5年くらいでしょうか。 利尻・礼文島を1日でまわるという、ちょっともったいないような旅行をした帰りに、夜遅くたどり着いたのがここでした。 余市を出発して、ひたすら北上して稚内に一泊、利尻島で自転車に乗り、礼文島で観光バスに乗り、そのバスはお目当てだった”うにぎり”(生ウニのおにぎりで有名なんですよ)を素通りして港へ直行!、しかもその後、間髪を入れずに稚内行きの最終便... 未だに"うにぎり”は食べず仕舞です。 あら、クッチャロ湖の話でしたね。 クッチャロ湖のキャンプ場は広い湖に面していて綺麗で過ごしやすいキャンプ場でした。 でも湖自体は夜到着したこともあり、あまり見なかったのですが、整備され過ぎているような印象があって、海岸沿いでまわりが山で囲まれていない平らなところにあるせいもあり、湖というより、おっきな公園の池って感じでした。 ここはオオハクチョウで有名なところなのですが、印象にあるのは白鳥のモニュメントくらい...(^^; でも、きっと今行ったら、もう少しゆったりと過ごして、この湖の良さを見つけだしてこれると思うのです。 前回ご紹介した猿払もそうですが、道北のこのあたりは、心の余裕が無いと楽しめない風景があるような気がします。 実はそういう風景はものすごく身近にもあって、先日初めてカヌーに乗った地元余市川も、そんな印象でした。同じものでも、同じ風景でも、同じ相手でも、見方を変えてみる事って案外大切なのかもしれませんね。


LE CYGNE

シャルル・カミーユ・サン=サンーンスは、1835年、フランスのパリに生まれました。10歳の時初めて開いたコンサートで、ベートーヴェンのピアノソナタ全32曲を弾ける事を示して、聴衆を驚かせ、モーツァルトをしのぐほどの天才少年として、世界中に知れ渡りました。音楽以外にも色々な才能を発揮し、天文学や考古学に興味を持ち、詩や劇の脚本まで作り、たくさんの本を書き残したのだそうです。そのサン=サーンスの代表作である「動物の謝肉祭」は「カメ」や「ゾウ」などの題がついた全14曲で、ユーモアたっぷりの作品です。中でもチェロの豊かな響きで演奏される、この「白鳥」は大変有名な曲ですね。うっとりとするくらい美しいメロディーから、湖面をすべるように泳ぐ優雅な白鳥の姿が目に浮かびます。伝説によれば、死に瀕した白鳥が最も美しく歌うのだとか...。そのことから人が亡くなる前、最後に残した詩や曲を「白鳥の歌」と言うのだそうですね。