2002 / 09/ 14-16

道北ドライブ、最初にたどり着いたのは、苫前。
以前Moon Soundsのページでもご紹介しましたが、その昔、羆の事件があったところです。その資料館があるのというので寄ってみたのですが、残念ながら閉館時間(午後4時半)5分前で入れませんでした。写真は資料館の外にある、古代の住居を再現したものです。
いきなり朝の写真です...5時に起きました。かなり寒かったです。拾った貝殻でポーズをと思いましたが、なんだかお化粧をしているように見えますね。(^^;
苫前を過ぎて更に北上すると、遠別という町があります。今回の1泊目は、そこの道の駅「富士見」でした。食料をあまり持っていなかったので、コンビニをあてにしながら走っていたのですが、道北はコンビニが少なく、諦めかけたところ、ようやく遠別でセイコーマートを発見。このときは嬉しかった。
道の駅から道路を隔てて海岸側には、河川公園があります。上の写真とこの写真はそこでのものですが、こちらへ移動して朝食を食べました。河川公園はキャンプ場になっていて水場やトイレがあるのですが、既にシーズンオフなのか、トイレは閉まっていました。目の前には利尻富士が見えますが、まだ少し距離があるので、小さいです。
北上するにつれ、いかにも道北!という景色に変わってきます。背の高い木は減り、広々とした風景が広がります。利尻富士もどんどん大きくなってきます。この日は天気も良く、爽やかな秋晴れ。頻繁に目にする風力発電のプロペラが青空に美しく映えています。それにしても、いったい何本のプロペラが立っているのでしょう。側で見ると大きく迫力がありあます。夜にはライトアップされ浮き立って見えました。
このあたりはサロベツ原野といいますが、道路からは直接海が見えません。原生花園というのでしょうか、この時期は花はほとんど無く茶色と緑の混じったような草の向こうが海です。ところどころその草の中に入っていけるように道があり、車が停まっています。そこを入り込んでいくと、ようやく海岸を見ることができます。
草の中に停まっている車は、どうやら釣りをしている人達の車のようです。海岸に何本も竿を立てて、のんびりと椅子に座ってビールを飲んでいるようですが、一体何が釣れるのでしょう?....実はこの風景は道北の海岸のいたるところで見る事ができたのですが、時期的に鮭を釣っているのではないでしょうか。
青空に白い雲。秋の空は高くてとても綺麗ですね。

雲に覆われてしまった利尻富士。
ほとんど実になっていましたが、一つだけ、ハマナスの花を見つけました。
お昼になると夏のように暑くなり、たまらず半袖に着替えました。温度差が激しいのです。
以前道北旅行をした時にショートカットした、ノシャップ岬へも行ってみました。大きな灯台が印象的でした。うに丼、いくら丼などの観光のお店が沢山ありましたが、余市に住んでいると、あまり魅力を感じることもなく、昼食はコンビニのお弁当を食べたのでした。(^^;
そういえば、根室にあるのは、納沙布(ノサップ)岬。名前が似ているので間違えそうです。
南極探検隊の資料が展示されていました。基地の一部や雪上車などの展示の真中に、で〜んと居るのが、トドです。もちろん剥製ですが、近くで見ると大きくて怖いです。
オスは900sもあるそうです。顔は笑っていますが、腰が引けてますねぇ。(^^;
ノシャップを後にした私たちは、今回はゆったりツアーという事なので稚内の街はパス!
次にたどり着いたのは、ご存知宗谷岬です。
写真は最北端の記念碑?実は、下には沢山の人が順番待ちをしていて、ここで写真を撮るのは、とっても恥ずかしかったです。カップルで写りたい人も大丈夫、ボランティアなのか、趣味なのか、シャッターを押してくれるおじさんが二人も居らっしゃいました。ただし、あまりカメラに詳しくないらしく、もたもたしてましたけれど....「ええっと、これは押すだけ?」「はい、力強く押してください!」というやりとりが可笑しかったです。
2日目の宿泊地は、ちょっと風変わり。電源のコンセントまでついたカーサイトが数カ所あるという、無料のキャンプ場です。本当にいいのかしら?って言うくらい素晴らしいところですが、欠点が一つ。トイレがとっても遠いのです。サイトからずっと登ったところに道の駅があって、そのトイレを使うようになっているんですね。昼間は半袖ですが、夜は冬装備でも寒いほど冷え込むので、寝る前の歯磨きに歩いて行った時は、凍えました。
最近の私たちは、こんな風に車の横にタープを出すだけの簡単なスタイル。車の中にシュラフをひいて寝ています。これでもテント+タープとほとんど同じです。今の車になってキャンプがとても身軽で、楽になりました。
そうそう、ここは、枝幸の「マリーンアイランド岡島」という道の駅に隣接したキャンプ場です。
3日目は一路余市を目指します。岡島から余市までは最短コースでも360kmくらいあります。途中、橋の上から鮭の遡上を見たり、下川で、無愛想なおばさんの、美味しい手打ち蕎麦を食べたりしながら、岩尾内湖経由で、旭川へ抜けました。少し前にお蕎麦を食べたばかりでしたが、旭川でなんとなくラーメンが食べたくなり、西山軒という有名なお店で、白味噌ベースのラーメンを食べました。女性に大人気というだけあって、あっさりした感じでとても美味しかったです。
旭川を過ぎれば、もういつもの?コース。車は少なくないのですが、時速70kmくらいでずーっと流れている R275で当別へ抜け、石狩経由で余市へ戻りました。余市着は午後6時くらいだったでしょうか。日本海の夜景が綺麗でした。余市方面は空いていましたが、反対車線は、ニセコや積丹方面からの帰りの車で大渋滞でした。

のんびりゆったり、行き当たりばったりの旅行でしたが、天気にも恵まれ、思いっきりはねを伸ばせた気がします。道北は観光地が少なく、何にも無いと言われますが、この季節、ゆったりドライブするには最高の場所です。窓を流れる景色そのものが、道北の魅力では無いでしょうか。

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