2006 / 06/ 21(水) - 26(月)

 さて、旅立ちはいつもの様に千歳空港のプロントの一杯のコーヒーから。
はじめさんの弟のひろし君にお土産を買って、出発です。
 はじめさんが買ったお土産は、「マジックスパイスのスープカレーキャラメル?!」
カレー好きのひろし君には、面白いかもしれないけど、変なお土産。
 もちろん、他にも北海道の名産を買いました。
何しろこれから5日間泊めてもらうことになるわけですからね。

 結局甲府に泊まった夜以外は、毎晩三人で宴会?で楽しかったです。




 横浜の家は、ランドマークタワーを見下ろせる程の山の上にあるので、
横浜駅のロッカーに荷物を預けて、元町へ向いました。
荷物の半分は先日はじめさんがたまたま東京出張だったときに
持っていってくれたので、ロッカーは一つでOKでした。
 元町は相変わらず元町で、お洒落で高いものが一杯。
「これは2万円だからお安いですよぉ」なんて言われて、
とっても買えそうに無いものばかりですが、駅前のカバン屋さんで
素敵なブルーのバッグを発見。私はリュックタイプは似合わないのですが、
このブルーのバッグは良さそう。2本のショルダーストラップがチャックで
一本にもなるので、持ちやすく、しかも激安。
 結局購入して、今回の旅行では最後まで大活躍でした。

 元町散策の後は、久しぶりの中華街。せっかくなので、食べたことが無い
お店に入ろうと、周園の前を通り過ぎて、適当に歩いていると、
純四川料理と書かれたお店を発見。
お客さんも入っていて、おいしそうだったので、入ってみました。

左の写真がそのお店で注文した、お料理です。
おいしそうでしょう?でも、ぜーんぜん美味しくないの。
辛いというより塩っ辛いんですよねぇ。それも尋常じゃないくらいしょっぱい。
二人で3品頼んだのですが、どれもこれも辛い、いや、しょっぱい。
この私がぜんぜん箸が進まないってくらい美味しくなかった。

お茶をがぶがぶ飲んで、出てきました。

お店を出た後、、胡麻団子を買って食べました。

もう、このお店には、一生行かないと心に決め、横浜の家に行きました。

この日は、ひろし君が一ヶ月の大阪出張から帰ってくる日だったのですが、
会社で宴会があったらしく、電話したら「今、屋形船に乗っている」との事。
はじめさんと荷物の整理をしたりお風呂で汗を流したりして、
宴会がすっかり整ったところへ帰宅。三人で「お久しぶり」の乾杯をしました。




さて、翌日は朝早く起きて、お楽しみの勝沼に向います。
梅雨だというので覚悟してたのですが、なかなかの良い天気で
車窓からの景色も素敵です。
東京へは毎年行くのですが、こんな風にちょっと足を伸ばして一泊
というのは初めてかな。
北海道はドライブ旅行が中心なので、電車で旅行するのは
とても楽しかったです。

電車を乗り継いで最初に着いたのは、「勝沼ぶどう郷」駅。
途中高尾で列車待ちの間に駅でパンを一つだけ買って、
半分ずつ食べただけ。

ぶどう郷の駅のホームからは、目的地のぶどうの丘が、
遥か彼方に見えます。
駅と丘の間はずっとぶどう棚で、しかも窪んでいるので下り&登りに見えます。
「あそこまで歩くのぉ?」と思いつつも、タクシーを素通りして、
ぶどうの丘のホームページの説明に従って、歩いていくと、ぶどう棚を
足元に見ながら、くるっと回って、あっと言う間についてしまいました。
途中、民家の庭の木の花なんかも綺麗で、丁度良い朝の散歩といったところです。

ぶどうの丘は、なかなか良いところでしたが、それが、帰る頃には、
「すっごく良いところ」に変わりました。
その理由は....






 さて、ここからが本番? 心の準備を整えた後、
一人1,100円のタートヴァンを買って、いざ、ワインカーブへ!
 ここはワイナリーでは無いので、無料の試飲というのはありませんが、
タートヴァンを買えば、ワインカーブの約160銘柄あるというワインを
思う存分試飲できるのです。
 タートヴァンというのは、写真で首からぶら下げている試飲用の容器なのですが、
見た目と違って、かなりの量が入りますので、いい気になって試飲していると
気がついたらあっという間にボトル1本分は空けてしまっている事になって、
すぐに酔ってしまいます。
 中には救急車で運ばれる方もいるとか。
この日は、平日だという事もあって、広いワインカーブには、数名しか居ませんでした。
時々観光客が来るのですが、すぐに居なくなってしまいます。
「何故みんなすぐに居なくなってしまうのだろう?」と不思議に思いつつ、
楽しく試飲(既に試飲とは言わない...)を続けていると、
管理の方、大野さんが、ワインについていろいろと説明してくださいました。
あとで気づいたのですが、私達がかなりの量を飲んでいるようなので、
少し休ませようとしてくれたのかもしれません。
何しろ、(これも後で気づいたのですが)私達は3時間以上もワインカーブに居たのです
なるほど、他のお客さんが"すぐ"に居なくなってしまうはずです。

ここでは、気軽に試飲してもらうという事と、気に入ったワインがあればその場で
購入できるようにとの配慮から、1000円〜3000円くらいのワインが揃えてあるのですが
この値段でこれだけ美味しいワインがあるのかというくらい、美味しいものが多かったです。
私達は普段「甘い」という理由で、あまり白ワインは飲まないのですが、
さすが甲州ワインだけあって、辛口の物が多く、また甘口でも美味しいものが多かったです。
白ワインというのは、コルクを抜いた時が一番美味しくて、だんだん酸化して
味が落ちてしまうのだそうで、わざわざ試飲用にまだ残っているワインと同じワインの
コルクを抜いて、味比べさせていただいたりしました。

また、白でもブランデーを加えて熟成させたもの(これだけは例外的に
試飲に出していないのだとか)や、赤も私達の好みにあったようなのを紹介して
もらったりして、酔いつぶれる事もなく、気がつけば8本のワインを抱えていました。
6本は自宅へ送り、2本は横浜で飲むことにしました。

私達は最初、一番奥の赤の甘口の方から試飲を始めたのですが、
好みとしては一番手前の辛口の赤でした。それも、「樽」と書いてあるような
バリック仕立てのものが樽の香りがして美味しかったです。
例外的に、ブランデーとブレンドして熟成させたデザートワインは赤も白も美味し
かったです。沢山は飲めないワインですが、すこしづつ味わうのには良いですね。

1000円クラスのワインにも美味しいのが沢山。
プロゴルファの青木さんのお気に入りの「ホンジョー 勝沼」というワインも、とても美味しくて、
2本も買っちゃいました。
本当は、ぶどうの丘の後、サントネージュワイナリで試飲をして、
山梨市の駅前でほうとうを食べる予定だったのですが、
すっかりそんな時間は過ぎてしまっていて、
結局1日をぶどうの丘のワインカーブのワインだけで過ごしてしまいました。

ぶどうの丘から勝沼ぶどう郷駅まで徒歩で戻って、甲府に向うと、
流石にお腹が空いてきたので、ホテルに行く前に、ほうとうのお店(小作)に
入りました。

そこでまたびっくり。あれだけお腹が空いていたのに、食べきれないほどの量。
おまけに、私は辛いものが好きなので、豚辛キムチほうとうを頼んだら、
プレーンほうとう+豚肉たっぷり&キムチたっぷりで、
とっても美味しかったのですが、食べきれず、はじめさんに手伝ってもらいました。
そのはじめさんも、プレーン(かぼちゃ)ほうとうでお腹一杯だったのですが、
無理やり手伝ってもらい、ごろんとしたかぼちゃを3切れとジャガイモ一つ等
かなり苦しそうでした。

ホテルについてからは、ワインとほうとうにすっかりやられてしまい、
はじめさんはその日、その後は一滴もお酒を飲まず、水とコンビニのおつまみだけで
過ごしていました。
私は、持って行ったボウモアで一人乾杯しました。(^^;








翌日は、またも早起き。 チェックアウトをすませ、甲府駅のロッカーに荷物を預け、
バスで昇仙峡へ。
このバスがなんだか良くわからなくて心配でしたが、ちゃんと時間通り到着しました。
何しろこの日の夜は、東京へ戻ってゲキチさんのコンサートを聴く日なので、
スケジュール?を狂わすわけには行かないのです。
昇仙峡へは天気が悪かったら行かない予定だったのですが、
ホテルで「影絵美術館」のパンフレットを見つけて、
雨だろうが嵐だろうが行ってみたくなっていました。
 嬉しい事に、とっても良い天気になったので、昇仙峡の中腹でバスを降り、
滝上という美術館があるところまで、遊歩道を歩きました。
川の音を聞きながら、峡谷沿いを歩くのは涼しくて空気が美味しくて
とても楽しかったです。
途中の滝も綺麗でした。

途中のお店の裏口のようなところに、大きな石がごろごろ置いてあって、
その一つに、200万円とか300万円とか。真偽はともかく、
ざっと計算しても総額一千万円はくだらないという値段がつけられるのに
雑然と置かれているのがなんとも不思議な光景でした。
さすが宝石の町と言うべきかどうか...

 最後の急な階段を登って、少し汗ばんで来た頃、滝上に到着。
お土産物屋さんかなと思っていたら、写真のダンディーな店主に
呼び止められて、さっき見た滝を上から見てみませんか?
という事になり、店内へ。
なんと素敵なお店?はたまたワインショップなのでしょうか。
洒落た店内に、大きなガラス窓。窓からは本当に滝の上が見えます。
写真を撮らせてもらって、あまり時間が無いので、お店を出ようとしたら
「まぁ、ハーブティーでも。無料ですから」との事。
江古田でコンサートがあるので時間が無いと説明しつつも、
ハーブティーを頂いていると、「ところでワインはお好きですか?」との事。
本当は一杯飲んでいきたかったのですが、時間が無いので断ろうと
思ったのですが、はじめさんがいきなり「この人はワイン大好きなんです!」
と言い出しました。
そしたら、「それならば是非」と、ピッカピカのグラスを出されて、
ワインの試飲までさせていただいて、結局一銭も払わずに一息ついてしまった。
この次はゆっくり来て、ワインを飲んでいこうと、いつになるかわからない
事を考えつつ、ダンディーな店主に感謝してお店を出ました。

さぁ美術館へと歩き出したものの、せっかく昇仙峡に来たのだから、
岩魚を食べたい私達は、岩魚探し。
頼んでから焼いてもらったら10分以上またされそうな気がしていたので、
店先で焼いているところが無いかと探していたのですが、訪ねたら、
4−5分で焼けるとの事。
最初棒に挿して焼いてある(よくTVでみる感じ)ものを食べたくて
テイクアウトにしてもらおうと思ったのですが、考えてみれば味は同じなので
店内で食べる事に。
サービスのおしんこやお茶も出してもらって、ラッキーでした。
その岩魚ですが、本当に美味しかったです。焼き加減も塩加減も絶妙でしたが
やはり岩魚そのものが新鮮で美味しかった。

岩魚を食べて、ようやく影絵美術館へ。
岩魚のお店で割引券を貰ったのですが、美術館の入り口手前のおじさんに
それを見せると、もっと良い割引券があるとの事で、更にそれを貰いました。
しかし、実は私達には、インターネットでゲットした割引券もあります。
美術館で一番お得なのはどれ?と聞くと、結局インターネットでゲットした
割引券という事になりました。
入場料が割引になる上に、コーヒーとお菓子がサービスになり、更に、
お土産が全部10%割引になるというサービス券だったのです。
何故かそれを、はじめさんが自宅で印刷して持っていたのでした。エライ!

影絵美術館は、それはもう綺麗でした。
暗い館内に、美しくファンタジーな影絵が展示してあって、幻想的な空間になっていました。

帰りは、バスの本数も少なく、時間もぎりぎりでそれを逃すと、コンサートに間に合わないという
危ない橋を渡る事になっていたのですが、運よくタクシーの運転手さんが声をかけてくれて
もう一人のお客さんと相乗りで、バスの運賃と同じくらいで甲府駅まで行ってくれるという
ので、お願いしました。
ガイドや途中写真を撮ってくれたりして、駅まで楽しかったですし、バスよりずっと早く駅に
着いたので、一本早い汽車に乗れ、コンサートに余裕を持って間に合う事ができました。
運転手さんありがとう。

この時同上したお客さんと、タクシーの運転手さん。とっても変わった人達なのですが、
お客さんの方は、京都の人で、TVのロケ地めぐりを趣味にして、全国を歩いている人。
運転手さんは、元京都のお坊さんで、詐欺罪で捕まりそうになった事があるとかないとか。
で、話をしているうちに、余市のワインは勝沼の人が余市の農家に指導したのが
きっかけで作られるようになったという話を聞かせていただき、
偶然にも、京都と勝沼と余市が繋がってしまったのでした。




 甲府から戻って次の日。この日ははじめさんの両親のお墓参りの日です。
また、大井先生がある教室の発表会でゲストとして演奏される日でもあり、
更に、小菅 優さんのコンサートの日でもあります。
という事で、やはり朝早くから行動開始です。
まずは、はじめさんとひろし君と一緒に竹ノ塚というところにあるお墓へ。
お線香とお花をお供えして、ご挨拶をしました。
 それから、はじめさんが住んでいた西新井大師へ行きました。
大師では、セジュールというケーキ屋さんに入って、サバランというケーキと
アイスコーヒーを飲みました。何十年ぶりという事で、はじめさんもひろし君も
懐かしさで大喜びでしたが、私にはちょっと甘かったかな。
でも、コーヒーは美味しかったです。

セジュールの後は、「かどや」という"いかにも"という名前のお店でこれまた
昔なつかしのやきそば(300円)とチャーハン(500円)をみんなで食べました。
門前町のこの手のお店は、こういう機会でも無ければまず入る事は無いだろうと
思うので、良い経験になりました。
お祭りの屋台の味とでも言えば良いのでしょうか。それはそれで美味しかったです。

その後、ひろし君と別れて、小菅優さんのコンサートを聴きに、青葉台のフィリアホールへ。
小菅 優さんという人は、演奏も素晴らしいですが、聴衆を引き込んでしまう魅力があるようで
かなり熱いコンサートでした。
私もとても楽しかったです。

コンサートの後は、駅ビルでお買い物をして、はじめさんに言われるままに電車を乗り継いで
横浜に帰宅して、宴会でした。
青葉台って意外と行きづらい場所なんですね。






25日(日)は、14:00から四谷でゲキチさんのコンサート。
コンサートまで中途半場な時間のうえ、はじめさんが最初に予定していた築地市場は
日曜なのでお休みという事がわかり、初日に酷い目にあった中華街へリベンジに行きました。
といっても、時間が無くて、またもや慌しいスケジュール。
周園でやきそばとチャーハンを食べた後、いつもの物産展で、湯葉ハム?を買おうと
思ったのですが、売り切れでした。残念。

紀尾井ホールで、ゲキチさんのコンサート。
「すごい」というより「すさまじい」コンサート。これほど凄いコンサートは滅多に無いでしょう。
ゲキチさんのピアノ演奏に釘付けになった2時間半でした。
会場で、DVDとCDのセットを販売していたので思わず購入したのですが、サイン会がある
ということで、サインも頂いてきました。
一昨日、甲府から帰って来て、江古田で聴いたコンサートは会場が貧弱でとても残響が
長くて、ゲキチさんも苦労していたようですが、紀尾井ホールは素晴らしいホールです。
のびのびとした演奏をされていましたし、曲目も、一生に一度聴けたらラッキーというような
曲ばかりでしたので、感激でした。

14:00からのコンサートという事でコンサート終了後に夕食の為に、表参道ヒルズという
ところへ行ってみました。
なーんにも無い。あっても無駄に高い。結局みんなアイスのところに集まっているのですが、
そのアイスも1000円という悲惨なところでした。
というわけで、私達は速攻で退散。といっても周囲においしそうなお店も無いので、
途方にくれて歩いていると、商店街を発見。その入り口に、写真のピタ屋さんを発見。
500円で店先で焼いている牛肉とたっぷりのたまねぎとトマトをピタに詰めて出してくれます。
辛口のソースで、とっても美味しかった!ボリュームたっぷりで1個を半分づつ食べました。
表参道に見切りをつけた私達は、ピタで繋いで、後は横浜で食べる事にしました。

横浜の居酒屋(東方見聞録)では、二人用の個室に通され、注文もタッチパネルという便利さ。
バスで15分のところに家があるとはいえ、なかなか楽しめました。




最終日です。
16:20羽田発の飛行機だったので、朝はちょっとのんびり。
衣類などの荷物を宅配便で発送してから、
今回の旅行の計画中から、はじめさんがずっと騒いでいた築地へ。

築地ではまぐろ系が人気でしたが、下町の味という事で、天房というお店へ。
写真の天丼とご対面となりました。
ご飯お代わり自由という事で、はじめさんは、おかわりしていましたが、
私は、エビとアナゴの大きさにびっくり!
さすが市場だけあって、エビもアナゴも美味しいし、油もわりとあっさり目な感じの
サクサクの衣も美味しかったです。

その後、築地の場外市場を少し見学してから、羽田へ向い帰路につきました。
場外市場は賑やかで、お蕎麦やお鮨などいろいろ食べたくなりましたが、
天丼でお腹一杯で何も入りませんでした。

はじめさんはうっかり白いGパンで行ってしまい、小雨が降っていたこともあって、
Gパンの裾が泥跳ねで大変な事になってました。
築地に白いGパンはNGですね。(^o^)

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