バラ Little Players News
No. 3 1998月号

花の奇麗な季節になってきましたね。音楽と花には意外と共通点が多いのですよ。みなさんもいろいろと探してみてはいかがですか?

== ロベルトシューマンについて@ ==

(1810〜1856)ドイツ・ロマン派

音楽史に登場してくる作曲家は、劇的な生涯を送った人が多いですが、特にシューマンの人生はドラマティックであったようです。少年時代は文学の世界に没頭し、青年期には法律の勉強を始めましたが、好きになれず、やがて彼はピアニストを志すようになりました。ライプツィヒのフリードリヒ・ヴィークの門をたたいたのは、彼が20の時だったそうです。ところが、熱狂的な性格のため、過度の練習により指を痛めてしまい、ピアニストへの道を諦めて作曲家へ転向せざるおえなくなってしまいました。シューマンにとっては不幸な事だったのかも知れませんが、その事が多くの素晴らしい作品を生み出す事になったわけですから、運命的なものを感じます。

彼は多くの優れた曲を世に残しましたが、晩年は精神的に錯乱し、1854年にはライン川へ投身自殺を図ったことは有名な話です。自殺は未遂におわりましたが、結局彼は、その後の2年半の精神病院での入院生活を経て、1856年に46歳の若さで、その生涯を閉じる事になったのです。