発表会まであと一月と少しになりました。夏休みには遊びだけでなく、練習にも気合を入れて下さいね。
= ロベルト・シューマンについてB =
オイゼビウスとフロレスタン
シューマンは分裂した性格の持ち主でした。彼は自分でもそれを意識していて、夢想に浸る内気な気質をオイゼビウス、情熱的に高揚する奔放な気質をフロレスタンと名づけて彼のペンネームとしています。シューマン自身の説明によれば、オイゼビウスはものごとを確実に理解する人で、フロレスタンよりもピアノの演奏にかけてはテクニックもあり、感覚も豊かな人間であり、フロレスタンは、まれにみるほどの音楽的であり、将来のあらゆること、新しいもの、異常なものならすべてみな予感する人物だということです。
シューマンの音楽は、バッハの作品の熱心な研究やベートーベンの影響などの確かな音楽的基盤の上に、このオイゼビウスとフロレスタンの二面性が加わっているのです。これこそが、彼独特のファンタジックでダイナミックな音楽を生み出していると言えるでしょう。それは、彼の文学的な才能も加わってか、まさに夢と冒険とロマンに満ち溢れいてる映画や小説の様な幻想世界へと私たちを導いてくれます。
シューマンの音楽を演奏するには、技巧的なものはもちろんですが、独特の即興性と幻想性を理解し共感して表現するということが大切だと言えるでしょう。
=====お願い=====
爪を切りましょう!
爪が伸びていると弾く時にカチカチ音がしたり、鍵盤を十分にコントロールすることが出来ません。また、鍵盤の間に挟まって危険です。レッスンでは指先を見ますので、気持ち良くレッスンをするために、マニキュアはつけないようにしましょう。