Little PlayersNews

No.28 2000

夏らしく暑くなってきましたね。あちらこちらで音楽祭が開催され賑やかな季節となりました。

 

今月は発表会で小学生の生徒さんがチャレンジする「動物の謝肉祭」についてお話してみたいと思います。

「サン=サーンスについて」

サン=サーンスは1835年フランスのパリに生まれました。まれにみるピアノの達人で、色々な分野にわたって多彩な作品を書いた精力的な作曲家でした。早くから国際的に有名になったということもあって、作品はどれも華やかというのが特徴のようです。

「動物の謝肉祭」 

最もポピュラーな作品ですが、もしサン=サーンスが自分の意志を通していたら、この曲は世界に広く知られることはなかったようです。何故ならば、この作品をただの冗談としてしか考えていなかったので、出版することをかたくなに拒んでいたと言われます。100年以上経った今日でも新鮮さを保ち、人気のある作品だという事を本人が知ったら、どう思うのかしら?

曲の一言メモ

1.序奏とライオンの行進曲王様ライオンが威嚇して首をまわすようすがおもしろいです。

2.めんどりとおんどり会話がけたたましく、けんかをしている様にも聞こえますが、本当は仲が良いのです。

3.らば目にもとまらぬ速さで走ります。

4.かめメロディーは実は「天国と地獄」。本当はとても速い曲なのに、かめに合わせました。

5.ぞうぞうさんだってワルツを踊っちゃいます。

6.カンガルーピョンピョンと飛び跳ねて、ちょっと立ち止まって、あたりを見まわしているようです。

7.水族館水の中を気持ちよさそうに泳いでいる魚たち。

8.耳の長い登場人物森の中から何やらしゃっくりのような音が聞こえてきます。

9.森の奥に住むかっこう森の中でお出迎え。

10.鳥かごたくさんの小鳥たちの大合唱。

11.ピアニスト一生懸命くり返し、くり返し練習しています。どうやら、あまりうまくないピアニストをからかったようです。

12.化石音楽も古くなると化石になってしまうの?

13.白鳥有名な曲です。優雅なメロディーにうっとりしてください。

14.終曲にぎやかにお祭りのフィナーレです。