Little PlayersNews
No.28 2000年 7月
夏らしく暑くなってきましたね。あちらこちらで音楽祭が開催され賑やかな季節となりました。
今月は発表会で小学生の生徒さんがチャレンジする「動物の謝肉祭」についてお話してみたいと思います。
「サン=サーンスについて」
サン=サーンスは1835年フランスのパリに生まれました。まれにみるピアノの達人で、色々な分野にわたって多彩な作品を書いた精力的な作曲家でした。早くから国際的に有名になったということもあって、作品はどれも華やかというのが特徴のようです。
「動物の謝肉祭」
最もポピュラーな作品ですが、もしサン=サーンスが自分の意志を通していたら、この曲は世界に広く知られることはなかったようです。何故ならば、この作品をただの冗談としてしか考えていなかったので、出版することをかたくなに拒んでいたと言われます。100年以上経った今日でも新鮮さを保ち、人気のある作品だという事を本人が知ったら、どう思うのかしら?
曲の一言メモ
1.序奏とライオンの行進曲…王様ライオンが威嚇して首をまわすようすがおもしろいです。
2.めんどりとおんどり…会話がけたたましく、けんかをしている様にも聞こえますが、本当は仲が良いのです。
3.らば…目にもとまらぬ速さで走ります。
4.かめ…メロディーは実は「天国と地獄」。本当はとても速い曲なのに、かめに合わせました。
5.ぞう…ぞうさんだってワルツを踊っちゃいます。
6.カンガルー…ピョンピョンと飛び跳ねて、ちょっと立ち止まって、あたりを見まわしているようです。
7.水族館…水の中を気持ちよさそうに泳いでいる魚たち。
8.耳の長い登場人物…森の中から何やらしゃっくりのような音が聞こえてきます。
9.森の奥に住むかっこう…森の中でお出迎え。
10.鳥かご…たくさんの小鳥たちの大合唱。
11.ピアニスト…一生懸命くり返し、くり返し練習しています。どうやら、あまりうまくないピアニストをからかったようです。
12.化石…音楽も古くなると化石になってしまうの?
13.白鳥…有名な曲です。優雅なメロディーにうっとりしてください。
14.終曲…にぎやかにお祭りのフィナーレです。