Little Players News
No.39 2001年
6月
緑に映えて、色とりどりのお花が美しい季節ですね。
モーツァルトの作品より
セレナード第13番ト長調 K.525
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』
モーツァルトが31歳の時の作品で、作品中もっともポピュラーな曲のひとつにあげられています。クラシック音楽を聴く機会の少ない人でもこの冒頭のメロディーを聴いたら、きっとわかると思います。
長いタイトルを直訳しますと、「ひとつの小さな夜の調べ」となりますが、「小夜曲」または「弦楽セレナード」とも呼ばれています。曲は四つの楽章からなり、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの弦楽合奏で演奏されています。
♪第一楽章
アレグロ、ト長調、4/4拍子、ソナタ形式
お馴染みの元気いっぱいの音楽です。
♪第二楽章
ロマンツエと記されたアンダンテ、ハ長調、2/2拍子 3部形式
合唱用にも編曲されて多くの人達にも親しまれています。
♪第三楽章
アレグレット、ト長調、3/4拍子、メヌエット
優雅なメヌエットです。
♪第四楽章
アレグロ、ト長調、2/2拍子、ロンド
快活なテンポで駆け抜けていく感じがします。
モーツァルトはこの曲の他にもかなり多くのセレナードを作曲していますが、セレナードとは、“夜の調べ”という意味です。好きな人の窓辺で恋心を歌う時や、パーティーが開かれた時の食事の音楽として演奏されてきました。お休み前のひとときなどに、ゆったりとした気持ちで鑑賞されてみては、いかかでしょうか。一段とリラックス出来ると思いますよ。
ケッヘルについて
モーツァルトの作品には”K”で始まる番号がつけらています。 これは”ケッヘル○番”と読み、モーツァルトの死後70年くらい経った1862年にルートヴィッヒ・フォン・ケッヘルという研究家がでつけた番号です。