Little Players News

No.39 2001

緑に映えて、色とりどりのお花が美しい季節ですね

モーツァルトの作品より
セレナード第13番ト長調 K.525 
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』

モーツァルトが31歳の時の作品で、作品中もっともポピュラーな曲のひとつにあげられています。クラシック音楽を聴く機会の少ない人でもこの冒頭のメロディーを聴いたら、きっとわかると思います。 長いタイトルを直訳しますと、「ひとつの小さな夜の調べ」となりますが、「小夜曲」または「弦楽セレナード」とも呼ばれています。曲は四つの楽章からなり、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの弦楽合奏で演奏されています。

♪第一楽章

アレグロ、ト長調、4/4拍子、ソナタ形式
お馴染みの元気いっぱいの音楽です。

♪第二楽章

ロマンツエと記されたアンダンテ、ハ長調、2/2拍子 3部形式
合唱用にも編曲されて多くの人達にも親しまれています。

♪第三楽章

アレグレット、ト長調、3/4拍子、メヌエット
優雅なメヌエットです。

♪第四楽章

アレグロ、ト長調、2/2拍子、ロンド
快活なテンポで駆け抜けていく感じがします。

モーツァルトはこの曲の他にもかなり多くのセレナードを作曲していますが、セレナードとは、“夜の調べ”という意味です。好きな人の窓辺で恋心を歌う時や、パーティーが開かれた時の食事の音楽として演奏されてきました。お休み前のひとときなどに、ゆったりとした気持ちで鑑賞されてみては、いかかでしょうか。一段とリラックス出来ると思いますよ。

ケッヘルについて

モーツァルトの作品にはKで始まる番号がつけらています。 これはケッヘル○番と読み、モーツァルトの死後70年くらい経った1862年にルートヴィッヒ・フォン・ケッヘルという研究家がでつけた番号です。