Little Players News
No.44 2001年 11月
初雪も降って、いよいよ冬将軍の到来ですね。
調律って、なぁに?
今月はピアノの「調律」についてお話したいと思います。ギターやヴァイオリンなどは自分で弦をしめ直してチューニングすることができますが、ピアノの場合は、専門の「調律師」さんに定期的な「調律」を依頼しなくてはなりません。では、なぜ、そうした「調律」が必要になるのでしょうか?モーツァルトやベートーヴェンの時代には、ピアノの弦は張力が弱かったため、演奏者が自分で調律したそうです。 しかし、現代のピアノは弦1本が約80キロという強い力で張られ、これが約230本、総計でおよそ18トンもの力がフレームにかかってきます。そのため、自分で調律するのは難しく、調律師さんにお願いする必要があるのです。調律の仕事の第一は正しい音程にする事ですが、その他にも弾き心地や・音色を調整するといった作業から、ピアノの中の掃除までやってくれるのです。まさにピアノのお医者さんのような存在ですね。ピアノの演奏にとって、鍵盤のタッチや、自分で奏でた音を良く聴くという事はとても重要な事なので、良い音、良い状態のピアノで練習する事は気分が良いだけでなく、上達も早くなりますよ。
皆さんのピアノの調子はいかがですか? 普通は半年に一度くらいの定期的な調律が望ましいですが、せめて1年に一度はピアノの健康診断を兼ねて調律してあげましょう。
調律師さんに聞きました!
ピアノを良い状態に保つためのポイント