Little Players News

No.46 2002 1月

新しい年の始まりですね。今年も皆さんにとって良い年でありますように!

ヨハン・シュトラウス ファミリー
毎年恒例、元旦のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートですが、今年は日本人として初めて指揮をした小澤征爾さんのことが話題になっていましたね。このコンサートでは主にヨハン・シュトラウスの音楽が演奏されます。中でも有名な「美しく青きドナウ」。この曲は、息子のヨハン2世が作曲した曲なのですが、実は、父と子の間には複雑な確執があったようです。息子のヨハン2世は、幼い頃から音楽の才能があったようですが、父は息子が音楽家になることを大反対し、練習しているヴァイオリンを床にたたきつけて壊したとか。やがて、父親は無責任にも家族を捨てて愛人のもとへ行ってしまいました。長男のヨハン2世は、家計を支えなければならなくなり、迷ったあげく音楽家になる事を決意し、猛勉強をしました。「ワルツ王」の父が45歳で亡くなってから、「ワルツ王」はヨハン2世に引き継がれ、ヨハン1世は「ワルツの父」と呼ばれるようになりました。しかし、「ワルツ王」の仕事は多忙を極め、過労で倒れていまいます。そこでヨハン2世は、楽団の将来を考えて助っ人を迎えました。その助っ人が弟のヨーゼフ。彼は26歳まで工業技術士で音楽と無縁の生活だったのですが、兄ヨハンの強い説得に、心を動かされ、音楽家への道を歩みました。やがてヨーゼフは楽団の指揮者となり成功します。17年後に亡くなるまで、220曲以上もの作品を書きました。
コンサート情報
「及川浩治ピアノリサイタル」
   “ショパンの詩情とリストの超絶”

ダイナミックな中に繊細さをも持ち合わせたピアニスト及川浩治さん。同時代を生きた二人の天才の生涯と音楽、その人間像に迫ります。

4月14日(日)午後1:30開演
札幌コンサートホールKitara大ホール
入場料 A席:\3,000 B席:\2,000