Little Players News

No.48 2002 3月

日も長くなり、春がそこまでやってきましたね。

ロマン派音楽 A

バヘハモベウシュメショシュリワブ…

今月は、オペラ作曲の巨匠ロッシーニです。

ロッシーニ

ロッシーニは有名な「オペラ」の曲をたくさん書いていますので、その作品は、皆さんもきっとご存じだと思います。 有名な作品に「ウィリアム・テル」や「セビリアの理髪師」などがあります。

ジョアッキーノ・アントニオ・ロッシーニは、

1792年、イタリアのペザロに生まれました。幼い頃から、音楽に携わる両親の影響を受けた彼は、ボローニャ音楽学校で勉強した後、18歳の若さでオペラ作曲家としてのデビューを果たしました。しかし、ロッシーニが「オペラ作曲家」であったのは彼の人生の半分にも満たない年月だったのでした。39曲に及ぶオペラを作曲しましたが、37歳で書いた「ウィリアム・テル」を最後に突然オペラの作曲を辞めてしまったのです。その後は、ピアノ小品や歌曲、若干の宗教曲などを思い出したように書いた程度で、76才で亡くなるまで1曲もオペラを書く事はなかったそうです。何故、人気と実力の絶頂時にオペラの作曲を辞めてしまったのかは、ロッシーニが生前に明確に語らなかったこともあって今日でも様々な憶測を呼んでいます。 「ロッシーニと料理」という本も出ているくらい稀有の食通・料理人として料理史にも名を残しています。

ウィリアム序曲

19世紀前半、イタリアのオペラ界に新しい息吹を与え、オペラ作曲の巨匠として、今も名声を保持しているロッシーニ。生涯最後のオペラ作品が、「ウィリアム・テル」です。オーストリアの悪代官ゲスレルへの敬礼を拒否した罰として、愛児ジェミーの頭に載せたりんごを、「(矢で)射てみよ」という難題を突きつけられます。最初テルは断りますが、ジェミーの説得で矢を放ち、見事に頭上のりんごを射抜いた、というエピソードはあまりにも有名です。序曲の最後に登場するマーチはスイス軍隊の行進を描いています。勝利へ向かう足音の何と力強く勇壮なことでしょう。