Little Players News

No.54 2002 9月

あっという間に夏は通り過ぎてしまいましたね。今月は、いよいよ発表会。はりきっていきましょう!

【紹介コーナー】

このコーナーは、毎月一人づつ写真付きで生徒さんの紹介を載せていますが、Webではプライバシーに配慮して割愛させていただいています。今月は私の自己紹介でしたので、Webにも載せてみました。

今月は、みなさん風に私の自己紹介をします。

こんにちは、西川美香子です。趣味はガーデニング、旅行、アウトドア。時々、余市川や支笏湖でカヌーに乗っています。子供の頃、家にあったオルガンで音楽に興味を持ち、ピアノを習い始めました。「エリーゼのために」の練習で、いよいよ鍵盤が足りなくなって小学校4年生の時にピアノを買ってもらったのですが、とても嬉しかった事を、今でもはっきりとおぼえています。中学3年生の時に、ピアニストの宮沢明子さんにプライベートレッスンを受けたのがきっかけとなり、音楽の道に進もうと思いました。今、皆さんが教室で弾いているグランドピアノは、高校1年生の時から弾いています。時には壁にぶつかって辛かった時も多くありました。高校生の頃に習っていた先生は音大の先生でしたが、たいへん厳しい方で、先生の要求に応えられない自分が情けなく、受験を断念しようとまで思った事があります。そんな時、普段あまり口出しすることのなかった、亡父が受験曲のベートーヴェンのソナタを聴いてくれたのです。感想も何も言いませんでしたが、何故か勇気が湧いてきて、「やってみよう!」と思いました。一見些細な事が人生の転機となるものですね。今皆さんを指導する立場になって胸にあるのは、当時の私の先生や、私を支えてくれた両親への感謝の気持ちです。

今月は、発表会のプログラムから、数曲をピックアップして、ご紹介します。
♪スノーマン
少年とスノーマンによる、やさしくて、暖かくて、少し切ない音楽物語です。色鉛筆で淡く描かれた、暖かなブリッグスの絵が印象的な物語は、幻想的な音楽とマッチしてとてもファンタスティックです。

♪煙が目にしみる

1933年、ジェローム・カーンの作品。「恋の炎が消えたとき、その煙が目にしみるのだ」と粋なことばで歌われています。

♪WAVE / 波
ボサノヴァの創始者と呼ばれる、ブラジルのアントニオ・カルロス・ジョビンの代表作です。

♪星に願いを
ディズニーの「ピノキオ」の主題歌。ロマンティックな旋律は、世界の名曲として広く親しまれています。

♪シシリエンヌ
フォーレという作曲家のことを、あまりご存じでない方が多い中、この曲は大変ポピュラーな曲です。きっとどこかで耳にしている美しいメロディーです。

♪即興曲第2番 Op.90 No.2
歌曲王シューベルトの豊かな音楽性に溢れる曲です。流れるように軽やかな音楽と対照的な激しい音楽。次から次へと転調していく見事さ。

♪ラ・カンパネラ「鐘」
リストが20歳の時、ヴァイオリニストのパガニーニの演奏を聴いて圧倒され、「私はピアノのパガニーニになる」と言った有名なエピソードがあります。そして、6年後に作曲された「パガニーニによる大練習曲」より第3番「ラ・カンパネラ」はピアノの魔術師リストならではの華やかで美しい曲です。