Little Players News

No.63 2003 6月

初夏ですね。6月はお花の美しい季節、庭に出るのが楽しくなりますね!

先月は、ピアノは何故88鍵なのだろう?ということについてでしたが、今月はピアノのルーツについてお話ししましょう。

ピアノの歴史

楽器の王様と言われるピアノ。最初に作ったのは、イタリアのフィレンツェでチェンバロづくりの職人だったクリストフォリ(1655〜1731)でした。爪で弦をはじくチェンバロの音は、強弱の変化に乏しいので、ハンマーで弦を打って鳴らすしくみを考え出しました。ピアノは18世紀後半から徐々にチェンバロに代わって脚光をあびるようになりましたが、新しい楽器というより、新しいチェンバロとして考えられていたようです。

ピアノの起源をたどっていくと、古くは11世紀に中近東からヨーロッパに伝えられたダルシマーという打弦楽器に行き着きます。箱に張られた弦をハンマーや棒で叩いて演奏する事から、ピアノの遠い祖先とされています。 次に14世紀に生まれたクラヴィコード。ルネッサンス時代にポピュラーな鍵盤楽器として、上流家庭に普及しました。スペインの宣教師フランシスコ・ザビエルが1549年に鹿児島に上陸した時に持参した贈り物のなかにクラヴィコードがあったそうです。そして、チェンバロ(ハープシコード)が16世紀の初めにイタリアで生まれ、その後ヨーロッパ各地に広まり、バロック音楽に欠かせない重要な楽器となりました。現在でもバロック音楽の演奏会などで活躍しています。

ピアノとはイタリア語で「弱く」という意味ですが、開発者クリストフォリがこの楽器を何と呼んだかは記録がありません。ある貴族が、「強い音も弱い音も出せるチェンバロ」と表現したのが省略されて、フォルテピアノと呼ばれるようになったという説があります。19世紀になり、更に省略されてピアノという名称が一般に定着するようになりました。現在では、古楽器としてのピアノをフォルテピアノと呼んで区別する場合があります。

コーラスのお誘い

今年も発表会(9月21日)で中学生以上の生徒さんによるコーラスを企画しています。練習は、6月下旬頃から予定しています。詳しい日程はレッスンで連絡いたします。ただいま、コーラスに参加されるご父兄を募集しております。歌のお好きな方で練習に出られる方のご参加をお待ちしています。