Little Players News

No.65 2003 8月

夏休みは、いかがお過ごしでしょうか?暑さに負けずにはりきっていきましょう!

今月は、発表会でとりあげるチャイコフスキーのバレエ音楽「くるみわり人形」のご紹介をしたいと思います。その前に、チャイコフスキーについて簡単に調べてみましょう。

チャイコフスキー

19世紀のロシアを代表する有名な作曲家。
1840年、ロシアのカムスコ・ボトキンスクという小さな町に生まれました。幼い頃から並外れた才能を示し、4歳で母に捧げる歌を作曲したそうです。しかし、両親はごく普通の人生を歩ませようと8歳の時、寄宿学校へ入れることにしました。生まれつき内気な性格のチャイコフスキーは、友達もなかなかできませんでした、さらに母親と無理やり引き離された恐怖を生涯忘れることができなかったようです。さびしさを音楽でまぎらわすようになったチャイコフスキーは法律の勉強のかたわら、ピアノのレッスンを続けました。大学を卒業してからしばらくは法律の仕事をしていましたが、音楽をあきらめきれずに26歳の時、音楽家への道を歩む決意をしました。親密な人間関係を築くことができなかったチャイコフスキーは、音楽にやすらぎを求め、作曲することに心のやすらぎを見いだします。1893年、53歳でコレラにかかって亡くなりました。

くるみわり人形

バレエ『くるみわり人形』は、ドイツロマン派の作曲家ホフマンの幻想的な童話がもとになっています。チャイコフスキーにとっては、『白鳥の湖』『眠りの森の美女』に続く3度目のバレエ音楽への挑戦でした。1832年にペテルブルグで初演が行われて以来、1世紀もの歳月が経っていますが、今でもクリスマスシーズンには欠かせない音楽となって、世界中で公演がおこなわれています。その魔法のような雰囲気の音楽は、私たちを幻想の世界へ連れて行ってくれます。

《花のワルツ》

組曲の最後をしめくくるのにふさわしい華やかな曲です。オーケストラでは、ハープのグッリサンド(指をなめらかに滑らすように弾く)で始まり、花がいっぱいに開いていく様子が印象深く表現されています。皆さんも、きっと聴いた事がある名曲ですよ。他にも美しい曲ばかりですので、どうぞ発表会をお楽しみに!