Little Players News

No.73 2004 4月

新学期ですね。はりきっていきましょう!

いつか弾いてみたい憧れの曲 E 

喜びの島 (ドビュッシー)
1904年に作曲されたこの曲は、華やかな演奏技巧を生かしたダイナミックな表現に彩られています。幻想的な雰囲気の中に歓喜の表情が見られます。ワトーの絵画「シテール島への船出」にヒントを得たといわれていますが、シテール島は、愛の女神ヴィーナスの島と伝えられています

☆想い出
ドビュッシーが好きで、よく演奏していますが、この曲はオーケストラで演奏するような、ダイナミックなスケール感が魅力的です。音楽家にならなかったら、船乗りになっただろうというドビュッシーの海への想いが伝わってくる曲想です。3年前の発表会で演奏しました。

ラ・カンパネラ(リスト)
「パガニーニによる大練習曲」の第3曲。「ラ・カンパネラ」とは、「鐘」という意味です。リストは20歳の時、天才パガニーニのヴァイオリンを聴いて「私はピアノのパガニーニになる」と言ったそうです。そして、超人的なピアニストとなり、その技巧を発揮した数々の曲を作曲しました。最近ではフジコ・へミングさんの「奇跡のラ・カンパネラ」が話題になっていますね。

☆想い出
子供のころ習っていた先生にアンドレ・ワッツの「ラ・カンパネラ」を聴いてごらんなさいと言われレコードを買って聴いてみたところ、とにかく、ものすごい衝撃を受けました。以来、このレコードは私の宝物となり、レコードプレイヤーの無い今でも大切にとってあります。アンドレ・ワッツのコンサートで「ラ・カンパネラ」を聴けた時は本当に感激しました!
子供の頃からの憧れが強かった反面、とても演奏できる次元にないと、スコアをながめるだけでいました。 いよいよ決心して2年前の発表会で演奏した時は、やはり大きな挑戦となりましたが、実際に勉強し演奏することで、原曲をはるかに超えた鐘の音の響きに改めて感銘を受けました。