Little Players News

No.76 2004 7月

さわやかな夏がやってきましたね!

音楽の3大要素 B 

音楽の3大要素であるメロディー・リズム・ハーモニー。 最終回は、ハーモニーについてお話したいと思います。

ハーモニー

ハーモニーという言葉には「和声」そして「調和」という意味があります。 みなさんも、お友だちと一緒に声を合わせて歌ったり、演奏したときに、お互いの音が響きあい、「みんなで合わせるって楽しいな」と思ったことはありますよね。発表会での、ハンドベルアンサンブルやコーラスを通しても、「ハモる」美しさや楽しさを感じていることと思います。 いくつもの音を耳で聴きながらバランスを考え、美しい響きの世界を作りあげるのが、アンサンブルの楽しさです。

歌ではひとつの音(声)しか出せませんが、ピアノは1人で同時に多くの音を出すことができますので、「ピアノ1台がオーケストラに匹敵する」とも言われています。 上達するほどにハーモニーの素晴らしさを実感できると思います。 テクニックも大切ですが、美しいハーモニーに感動する心を持って演奏する事が大切ですね。

「ドミソ」「ドファラ」「シレソ」などの複数の音の組み合わせを和音と言いますが、この和音は、ハーモニーの一つです。 メロディーに和音の伴奏がついただけで、ぐっと音楽に深みが増しますが、ハーモニーにはメロディーをより美しく際立たせる効果があります。

音楽の3大要素についてお話ししてきましたが、

ピアノは音楽の3大要素である「メロディー」「リズム」「ハーモニー」を同時に楽しむことができる楽器の王様。 音域が広く、指先でコントロールが自在にできるという特長もあり、両手をフルに使い、右手でメロディーを、左手でリズムと和音(ハーモニー)といった具合に、たった一人で、オーケストラに匹敵する演奏ができる素晴らしい楽器です。 それゆえに難しさもありますが、上達の楽しみ、演奏の喜びもとても大きなものです。