Little Players News
No.81 2004年 12月
今年も残りわずかとなりましたね。皆さんにとって、どんな1年だったでしょうか?
もっと楽譜を読もう A
問い:楽譜を読むことに大変な苦労をしていませんか?
楽譜に書かれている数多くの音を全部覚えるような練習では、練習量が必要以上にかかる上、初見演奏(初めて見る楽譜を弾く事)の力がつきません。曲にはポイントとなる音があって、そのポイントがわかるようになると、楽譜が楽に読めるようになり、楽譜を読みながら演奏ができるようになります。
「楽譜を見る」
楽譜が譜面立ての上の飾りになっていませんか?まずは楽譜を読んでから鍵盤に手を置き、楽譜を目で追いながら弾く練習をしましょう。ポイントがわるようになると同時に、鍵盤の感覚がつかめるようになってきます。習い始めの頃「覚え弾き」の癖がついてしまった人は、最初は大変かもしれませんが、弾くことだけがすべてと考えずに、声を出して読むなどの練習を習慣にしていきましょう。自然に音を覚えてしまうのはかまいませんが、今どこを弾いているのか、楽譜を目で追いながら弾いてみてください。
問い:楽譜を読むとき、音符をひとつずつ読んでいませんか?
楽譜をじょうずに読むコツは、ひとつひとつの音符を読むのではなく、音の固まりを目で追うことです。
「模様(もよう)読み」
五線紙の上をあがったりさがったり、音符の動きには同じようなパターンや繰り返しが存在します。例えば「ちょうちょう」の曲であれば「ソ・ミ・ミー」というパターンに対して「ファ・レ・レー」は同じ形ですね。このようなパターンを読み取ることです。
練習:ピアノのレッスンだからといって、すぐピアノを弾くということにこだわりすぎず、ソルフェージュでの勉強を思い出して、手拍子をしながら声を出して音符を読んでみましょう。また、左手を弾きながら、右手のメロディーを歌ってみましょう。