Little Players News

No.87 2005 6月

爽やかな風を感じる季節。6月は、彩りの豊かな季節だと思います。 今年の発表会は9月18日(日)です。 今月より練習が始まりますので皆さん、張り切っていきましょう!

あなたにとって音楽とはピアノとは? A 

先月から始まったコーナーですが、今月は私の中学時代を振り返ってみたいと思います

私にとってのピアノ
中学生時代

 一番音楽に興味を持ち、ピアノに夢中になったのが中学生の時でした。 当時はクラス替えが無かったのですが、3年間音楽の先生が担任だったこともあり、何かと相談にのってくださいました。 小学6年の時に壊した膝は、回復することなく体育の授業にはほとんど参加できずにいたこともあって、ますますピアノにのめり込んでいきました。 中学2年の時、ドビュッシーの「アラベスク第1番」をピアノの先生から頂いた時、今までにない響きの美しさと不思議な音楽空間に感動して、また世界が広がったように思いました。 この頃は、ピアノの合間に勉強していたくらいでした。 子供の頃から習っていたピアノの先生も、私の変わりようにすっかり驚かれ、コンサートに連れて行ってくださったり、色々なチャンスを与えてくださいました。 中学3年の時、1回だけピアニストの宮沢明子さんのレッスンを受ける機会がありました。 レッスンで弾いた曲はベートーヴェンのソナタ第5番の第1楽章。  張り切ってレッスンを受けに行ったものの、ボロボロに言われてしまいました。 プロのピアニストのレッスンとは、こんなにも要求が厳しいものなのかと、その1回のレッスンで思い知りました。 しかし、言われた事を思い出しながら、家に帰って弾いてみると、「あぁ、確かにそうだ! レッスンを受けられて良かったな」と感謝し、またピアノに燃えていきました。 今度は、担任の音楽の先生から学校の式典でピアノを演奏してみないかと言われました。 ピアノの先生と相談して、曲はシューマンの「幻想小曲集」より〈飛翔〉に決定。 当日は体育館で演奏したのですが、男子生徒が気を利かせてカラフルなスポットライトが鍵盤の上をグルグル、目がチカチカ。 思うような演奏が出来ず悔しい思いをしました。 後でその男子生徒が謝りに来てくれましたが、今となっては笑い話として心に残っています。 ピアノ以外では、学校では、10人ほどの仲間で「文芸部」を作り、私は詩とイラストを書いたりしていました。 本も図書館に通い沢山読みました。 
生徒の皆さんも、部活動に勉強など、ピアノの他にも沢山することや興味のある事があって、めまぐるしい日々を送っている事と思います。 そんな生活の中でピアノが時には主となり従となり、あたなを励ましたり、慰めたりしながら良いお友達になってくれる事を願っています。 「継続は力なり」という言葉がありますが、ある時、ピアノを続けてきて良かったと思う日がきっと来ると思います。 私も、ピアノを続けてきた事で皆さんに出会えた事を嬉しく思っています。