Little Players News

No.89 2005 8月

来月は、発表会!暑さに負けないで、熱い演奏を聴かせてくださいね。

あなたにとって音楽とはピアノとは? C 

今月は私の音大生時代を振り返ってみたいと思います。

私にとってのピアノ
音大生時代

 音楽を専門とする学校。 それまでとは全く違う世界に迷い込んだようでした。 多くの才能を目の当たりにし、ちょっと弾ける程度では、とても「この世界」では通用しないのだと落胆もしましたが、自分なりに精一杯努力してみようと思い、また友人にも恵まれ、音大時代を楽しみながら過ごせたと思います。 高校生までピアノ伴奏しか担当したことが無かった私は、北大の混声合唱のサークルに入ってコーラスを楽しみました。 学校ではピアノ、声楽の他に沢山の授業がありましたが、中でもリコーダーのアンサンブルが楽しく、また先生が奏でる美しい音色にうっとりと聴き惚れました。 2週間に及ぶヨーロッパ研修に参加できたことは、人生において大きな出来事でした。 初めての海外。 特にベートーヴェンハウスを訪れた「ハイリゲンシュタットの冒険」は忘れることができません。 グループによる自由行動でしたが、ベートーヴェンハウスの場所がなかなか見つからなくて、場所を聞きましたが「ベートーヴェン」の発音が現地の方には通用しなくて困りました。 プラハの古城でのコンサート、本場ウィーンでのオペラ鑑賞など堪能し良い経験をさせてもらいました。 研修から戻ると今度は教育実習。 母校の中学校で音楽の授業を行い、またクラスの担任も任されると、楽しかった中学生時代を思い出しました。 特に担任が音楽の先生でしたので、その影響はやはり大きかったのでしょう。 教員になる事をも考えた実習でした。 海外研修、教育実習を終え、久しぶりに学校へ行くと、また音楽に囲まれた生活が始まりました。 放課後はピアノの練習をするために、空いている部屋を必死に探したり、穴場の練習場を発見したり、試験が迫って来た時は、講堂など広い場所で練習をしたり、友達と弾きあいをしたり。 声楽の伴奏も試験があるので、相手を探しては積極的に弾かせてもらったり。 時間があれば、友達と連弾を楽しみました。 しかし、将来の事を考えると不安になり、一般就職したらどうなるのかなど迷っていると、友人に「いったい何のために今までピアノを勉強してきたのか!」と言われ、目が覚めた私は所得できる範囲でのグレード試験などに臨んでみることにしました。
 そして、音楽教室の講師の道を選択しました。