Little Players News

No.90 2005 9月

今月は、いよいよ発表会ですね!ベストを尽くせますように。

今月号では、発表会のプログラムより抜粋で曲の紹介をしたいと思います。

♪ 紡ぎ歌(エルメンライヒ)

エルメンライヒ(1816〜1905)は、ドイツの俳優&詩人&作曲家と云う才人です。オペラなど多くの作品を残したらしいですが、現在知られているのは「紡ぎ歌」だけです。紡ぎ車の速い回転を連想させます。

♪ セレナーデ(シューベルト)

歌曲『白鳥の歌』の第4曲として収められています。「秘めやかに闇をぬう、わが調べ・・・」の歌詞によって親しまれ、歌われ続けてきたポピュラーな名曲です。

♪ エリーゼのために(ベートーヴェン)

「バガテル」と呼ばれる小品。ベートーヴェンが愛情を抱いていた17歳のテレーゼのために書かれたのではないかといわれています。ピアノ学習者にとって、“弾けるようになりたい” N0.1の名曲ですね。

♪ 惑星より「木星」(ホルスト)

ローマ神話では、ジュピターは神々の王。ホルストは、ジュピターを、ユーモアを愛し、生活をエンジョイしている陽気な人物「歓喜をもたらす者」と想定して作曲したそうです。イギリスの田舎祭りを思わせる民謡風な感情がこもり、幸福感に光り輝いています。

♪ かっこう(ダカン)

パリで生まれたダカンは、すぐれたオルガン奏者として知られました。1735年にクラヴサン曲集第1巻を出版。第3曲の「かっこう」は最も有名です。

♪ 夢(ドビュッシー)

まさに夢見心地の雰囲気に包まれています。ドビュッシーは、この作品が世に出ることを好まなかったといいますが、今日では、さまざまに編曲もされて、ムード音楽のように親しまれています。

♪ 愛の夢 第3番(リスト)

鍵盤の魔術師といわれたリストは、ピアノの名手であるばかりか、数々の豪華な作品を生み出しています。「愛の夢」は、原曲が愛を歌ったものものということでタイトルが付けられたそうです。歌曲らしい叙情的な旋律が中心となったノクターン風の曲で、これを書いた前年に世を去ったショパンへのはなむけだったのでしょうか?第3番が広く親しまれています。

♪ 幻想小曲集より「飛翔」(シューマン)

シューマンのロマン的なファンタジーがもっとも親しみ深く、美しく響き出ている作品。ダイナミックでありながら繊細な演奏が求められる名曲。

♪ パガニーニ大練習曲集より第6番 「主題と変奏」(リスト)

 リストが20歳の時、パリでパガニーニのヴァイオリンを聴いて、その超人的な技巧と素晴らしい演奏に圧倒されたといいます。 この曲集は、パガニーニの作品を原曲としたものです。 曲集の中で「ラ・カンパネラ」と並んで有名な「主題と変奏」は、11の変奏とコーダという形で書かれています。 ちなみに、この同じ主題を使って、シューマン、ブラームス、ラフマニノフなども変奏曲を書いています。

服装について

発表会には、どのような服装がよいでしょうか?
たとえば、入学式、結婚式、大切な面接試験など皆さんは、どのような服装で出かけますか?
ピアノの発表会にも、それにふさわしい服装というものがあります。フォーマルドレスでなければならないという事はありませんが、演奏を聴いていただくお客様に失礼にならないように、きちんとした服装でステージに出るように心がけて下さい。学校の制服でも構いませんし、曲想に合わせて衣装を選ぶのも素敵ですね。
尚、緊張して汗をかくこともありますのでハンカチを忘れないように。