Little Players News

No.100 2006 7月

夏風邪がはやっているようです。、みなさんも気をつけましょう。

発表会の服装について 

毎年、発表会はどのような服装で参加したら良いでしょうと質問があります。 みなさんはステージで演奏し、それを聴きにきてくださるお客様に失礼にならないように考えて参加してください。きちんと見える服装とは、たとえばブラウスにスカートでも制服でもかまいません。曲のイメージに合わせて選ぶのも素敵だと思います。

ギロックとの出会い

今年の発表会では、11人の生徒さんが「ギロック」の作品を披露してくれますので、ギロックについて少しお話してみようと思います。
 私がホームページを持った最初の頃、ギロックの24の調からなる「叙情小曲集」を取り上げ、演奏を公開しました。短い作品ですが、全曲を弾くとその豊かな音楽性、リズムの面白さに夢中になります。多くの方が、ホームページを訪れてくださり暖かい言葉を頂いて大変励みになった事が、今でもホームページを継続しているバネとなっています。

ギロック (1917.7.1〜1993.9.7) 

そのメロディの美しさから「音楽教育界のシューベルト」とまで称えられたギロック。 米国ミズーリ州で生まれたギロックは、ニューオーリンズで20年あまりピアノ教師をしながら、子どものための多くの ピアノ曲を作曲しました。 彼の作品は、たいへん豊かな世界を持っていて、美しいメロディ、 独特のハーモニー、リズムの面白さなど個性的な魅力にあふれています。 また作風も、ロマンティックなもの、クラッシックなもの、教育上たいへん有用なポリフォニックなもの、そして、いかにも米国の作曲家らしいフォーク・スタイルやジャズ・スタイルなものと、さまざまなタイプがあり、 多くの人に親しみやすさを感じさせるものです。 それらの作品には、ギロック自身が現場の教師であったこと、苦労して音楽を学んだことが、作曲上の大きな特色となって表われています。 生前のギロックは、生徒たちの音楽会にも快く出向き、いつも、良い所を見つけ出して励ます良き師であり、その温かい人柄で、多くの人たちから愛され、尊敬されていました。
ギロックの作品は、バロックから古典、ロマン派、近現代に至るまで多種多様な要素をもっていて、それぞれの時代の偉大な作曲家の作品を学ぶための大切な要素とポイントを示してくれています。 その中で、「叙情小曲集」はロマン派に焦点を当て、初歩の段階からシューベルト、メンデルスゾーン、ショパン、ブラームス、ドビュッシー、ラフマニノフなどの作品のエッセンスを織り交ぜて作曲されていますので、小品ながら、演奏には豊かな表現力が求められます。