Little Players News

No.109 2007 4月

新学期スタートですね。マイペースで!

楽しい練習をしましょう②

先月号の続きです。皆さん、楽しく練習をしていますか? 

レッスンでは積極的に

1週間、しっかり自宅で練習してくると、その分積極的にレッスンを受けられるように感じたことはありませんか? 私は小学生の頃は、遊びの方が忙しくて、練習しないで教室に行くことも、しばしばありました。 熱心な教室の生徒さんを見ていると、ちょっと恥ずかしくなる思い出です。 中学生の頃から、ベートーヴェンのソナタを中心に、バッハ、モーツァルト、ショパン、ドビュッシー、シューマン、ブラームスなどの作品に触れることで、私の音楽の世界は、それまでと一気に変わっていきました。 今度はレッスンまでの1週間が待ち遠しく、先生に「週に2回レッスンをしてください!」とお願いしたこともあります。 先生は、「2回受けるより、週1回のレッスンを大切にした方が良い。」とおっしゃいました。 小学生の頃とあまりにも変わった私に、先生も驚かれていたようです。 そして、先生の好きなピアニストのレコードを紹介してくださったり、コンサートにも何回か一緒に連れて行ってくださいました。 

レッスンで何よりも楽しかったのは、先生のお手本の演奏でした。 先生の奏でる美しい音色に、いつも感動していました。 とても勉強家の先生で、レッスン前に何時間も練習しているのだとお聞きしました。

興味を持ちましょう

中学の時、ステレオを買ってもらった事が、私にとって大きな事でした。 お小遣いを貯めては、月に2枚、カタログから選びぬいてレコードを購入し聴いていました。 レッスンで習っている曲はもちろん、それ以外にもたくさん聴きました。 聴いていると、今度は楽譜が欲しくなり、両親にお願いして楽譜も買ってもらいました。 そんな風に環境を作って応援してくれた両親に感謝しています。 たくさんの音楽に触れることで、ますます興味を持つようになり、レッスンもより楽しくなりました。 この頃にたくさん聴いた音楽の数々は今の私の宝物です。 余談ですが、レッスンを受ける前に、レコードを聴き過ぎて、演奏家の特徴をも真似るようなところがあり、先生に注意されたこともありました。「あなたらしい演奏をするためにも、ある程度の勉強をしてからレコードを聴きましょうね。」と。 沢山の演奏を聴くことは大切ですが、ただ真似ても意味がありません。 まして一流のピアニストの演奏は、本人はそのつもりでも、そう簡単に真似できるものでもありません。何故美しく響くのだろうかと考えて、真似るのではなく、学ぶという姿勢が大切だと思います。