Little Players News

No.114 2007 9月

いよいよ発表会が近づいてきました。素敵なステージになりますように最後の仕上げに取り組んでください。

今月は紹介コーナーをお休みして、発表会のプログラムより抜粋して曲のご紹介を致します。

ノットゥルノ(ホフマン) 

ノットゥルノとはノクターン(夜想曲)に相当するイタリア語です。左手と右手のメロディーがデュエットになった、とても美しい曲です。

ワルツ第10番(ショパン) 

感傷的な下降する旋律にはじまります。中間部は、ロ長調のマズルカ風の曲想となります。若き日のショパンの感性を偲ぶことができる作品です。

白鳥の湖(チャイコフスキー) 

チャイコフスキーの三大バレエの1つであり、バレエの代名詞として、世界中に愛される名作です。湖に降り立った一羽の白鳥が、夜の訪れとともに気高く美しい女性へと変わります。人間の愛と死を象徴的に描いています。

スラブ舞曲 第10番(ドヴォルザーク)

交響曲「新世界」よりで名高いドヴォルザーク(1841-1904 チェコ)による優雅な連弾曲。オーケストラ曲としても知られています。

ボレロ(ラヴェル)

同じ旋律を繰り返すだけという他に類を見ない単純かつ大胆なコンセプトによって作曲されています。テンポも変わらなければ、調性も最後に転調する以外は一定です。2小節からなるボレロのリズム音型は、なんと169回にわたって繰り返され、曲が進むに連れて楽器が次々と加わり、音量を増していきます。「オーケストラの魔術師」と呼ばれたラヴェルの巧みなオーケストレーションが楽しめます。

人形の夢と目覚め(オースティン)

オースティン(1813-1870)は、ドイツの著名なピアノ教師です。人形が眠っているところから目覚めて踊り出すまでの姿をファンタジックに描写しています。

ロマンティックな情景(シベリウス)

58歳を迎えた1923年に作曲されました。100曲を越すシベリウスのピアノ曲中、最も美しい作品と言われています。青春の美しい想い出への切ない語り口が感じられます。

ソナタ ホ長調(スカルラッティ)

555曲もあるスカルラッティ(1685-1757 イタリア)のソナタの中で、最も有名な曲です。 春の日差し、澄みきった青空、緑の森、小鳥のさえずり、そういった幸福感に満ちあふれています。こんなに大昔に作曲されたのに、今尚、多くの人に愛奏されている素敵な曲です。

ソナタ「悲愴」より第1楽章(ベートーヴェン)

初期の傑作として広く親しまれているこの作品は、1798年から1799年にかけて作曲されたものです。ベートーヴェン自らが「悲愴」というタイトルを付けました。第1楽章は、ピアノソナタとしてはめずらしく序奏がついたソナタ形式で書かれ、3回も登場するこの序奏は、劇的な緊張感と悲劇性をあわせ持っています。

巡礼の年より第3年 第4曲 「エステ荘の噴水」(リスト)

「ピアノの魔術師」と言われたリスト(1811~1886)は、大変な技巧派ピアニストとして活躍していました。僧侶となってワイマールを去ったリストが落ち着いたローマ近郊の町ティヴォリにあるエステ荘の様々な噴水を、71歳の時にピアノ曲に仕上げたものです。華麗な水しぶきをトレモロなどの書法で描き、印象的な情景を描き出しています。ラヴェルの“水の戯れ”(1901)やドビュッシーの“水の反映”(1905)に多大な影響を与えたとも言われ、音楽史上でも重要な一曲とされています。