Little Players News

No.141 2009 12月

いよいよ今年も残りわずかとなりましたね。みなさんにとって2009年はどんな年でしたか?

エンジョイ・ピアノ⑨

この連載も最後となりました。 今月はまとめです。

目標の曲をいつか弾けるように

ピアノは日々の練習が大切なのは、皆さんもご存知のことと思います。
レッスンの前の日に2時間練習するより、毎日 30分の練習の方が効果的です。
もちろん毎日2時間ならもっと良いです。
では、目安としてどのくらい練習したら良いのでしょう?
実は練習の目安は時間では無いのです。
みなさんは、将来、こんな曲が弾けたらいいな、また上手な人の演奏を聴いて、
あんな風に弾けたらなと思うことってありますよね。
それを大きな目標として、レッスンの内容を思い出しながら、
そういう演奏をするにはどういう風に練習すれば良いのかを考えて、
“今日はこういう事ができるようにしよう” と決めて練習してみてください。
それができれば、時間が無い時は1日30分でもOK!

楽しんでいますか?

ピアノは練習しないと上達しませんが、猪突猛進、「ひたすら努力あるのみ!」
な練習では辛くなるかも知れませんね。
楽しいはずの「音楽」が、「音我苦」になってしまっては困ります。
楽譜を最後まで“いけた”と”努力する”ではなく、より美しい音、より感情のこもった音で“弾けた”と”工夫する”事が練習。
そう思えるようになれば、練習自体が楽しいものになるはずです。
「美しい音が出せるようになった」、「綺麗に弾けるようになった」などなど、
自分の音をよく聴いて練習してみてください。
そして、良い演奏とはどういうものか、という事を感じるためにも、
できれば演奏会に出かけてプロの演奏を聴いて欲しいと思います。
CDやTVでもプロの演奏を聴くことができますよ。
どうやって弾いているのだろうなどと興味を持って聴いてみてください。

おすすめ練習方法

スポーツには準備体操、ピアノの練習も指のウォーミングアップからスターとしたほうが、
指がよく動いて、効率良く練習できます。
「指の動き」だけでなく、音のバランス「調和」に気をつけて耳や気持ちもウォーミングアップしましょう。
自分のレベルに合わせてウォーミングアップの曲を決めておくと、
その日の調子、毎日の上達具合が分かったりしますし、
ちょっと時間が出来たときに例え楽譜が無くても指の練習ができたりします。
レッスンでよく弾けている生徒さんに「どのように練習していますか」と尋ねると、
「ちょこちょこと空いている時間をみて」とか、
「弾きたい!という気持ちでいっぱいになった時、夢中になって時間が経つのを忘れて弾いている」
という答えが返って来ますが、
ウォーミングアップはピアノを練習する「きっかけ」になります。
さぁ、みなさんも、楽しく、どんどん上達する練習をしましょう。
来年は、どんな曲が弾けるようになっているか楽しみですね。

エンジョイ・ピアノ!