Little Players News

No.148 2010 7月

音楽祭の夏です。みなさんも、野外コンサートへ出かけませんか?

ピアノ Q&Aコーナー⑥

ピアノ歴12年の M.W さんからたくさんの質問をもらいました。今月は、その中からひとつ。

どんな事に気をつけて演奏していますか 投稿者 M.W ピアノ歴 12年

Q. 「ピアノを弾いている時、どんな事に気をつけながら演奏していますか?また、どんな事を思ったり、想像したりしていますか?」

A. 
演奏している時に、どんな事に気をつけたり、思うかは、人それぞれで、
誰に聞いても同じにはならないと思いますが、
私の場合は、まずテンポコントロールの事が一番。 
熱く、しかしクールに演奏しなければならないと思います。 
テンポによって曲調はガラッと変わってしまいますが、
プロの演奏を聴きすぎるあまり、自分にはふさわしくないテンポで弾くのは、
一番困る事です。 
曲にふさわしいテンポ、そして、自分の力量とのバランスに応じたテンポに気をつけ、
弾く前は「いつもより少し遅く」を心掛けます。
人前での演奏となると、実際は、いつもより少し速くなる事が多いですが、
崩れないで演奏できればOKです。
一音一音、自分の音を聴きながら、和音の響きのバランスを確かめペダルを踏みます。
演奏している時は、程よい緊張感に包まれながら、集中できるように。
特に「暗譜」で演奏する時は、メロディーラインをよく歌い、流れるように。
そして、ここはこんな情景だという事を表現したり、時には「瞑想」したり。
演奏する曲によっても変わってくると思います。

テンポコントロールについて

ベートーヴェンなど古典の音楽を弾くときは、特に緊張感に包まれたテンポコントロールが必要になります。
有効なのはメトロノームを使っての練習で、本番でも崩れない演奏を心掛けます。

ペダルについて

ペダルは「耳で踏む」と言いますが、普段弾いているピアノ以外で演奏する時、
例えば発表会の時は、いつもと響きが全然違いますから、
どういう風に響いているかを聴きながらペダルを踏みます。

暗譜について

「音を忘れてしまわないか」というのは、プロのピアニストにとっても恐怖です。 頭の中に楽譜を描けるくらいのつもりでメロディーを歌いながら演奏します。

PMFピクニックコンサート
夏の風物詩として札幌を中心に行われる国際的な音楽祭PMF。 
最終日の8月1日(日)には芸術の森で野外コンサートが開かれます。
お勧めですよ