Little Players News

No.150 2010 9月

いよいよ発表会ですね。素敵なステージになりますように最後の仕上げに取り組んでください。

今月は紹介コーナーをお休みして、発表会のプログラムより抜粋して曲のご紹介を致します。

ワルツ・レント(メリカント)

フィンランドの作曲家、オスカル・メリカントの作品は素朴で暖かみのある曲調が特徴です。一度聴いたら耳に残る素敵な曲です。

樅の木Op.75 No.5(シベリウス) 

 「樹の組曲」第5曲の「樅の木」。樅の木はフィンランドの象徴です。美しい響きを楽しむ旋律、そして流れるようなアルペジオは樅の木の周りを舞う風のようなイメージがあります。

風に揺れる花(ヴィラ=ロボス) 

ブラジルの作曲家、ヴィラ=ロボス独特の長調とも短調ともつかぬ書法が用いられ幻想的な世界を感じます。優しさに溢れた美しい曲です。

ジムノペディ第1番(サティ)

 4分の3拍子のゆったりとしたテンポ、簡素な曲調でありながら愁いを帯びた旋律が特徴で、この第1番は、サティの代表作として知られています。

楽しき農夫(シューマン)

ドイツの作曲家シューマンは、ショパンと同じ1810年に生まれました。ショパンと同様に数多くのピアノ曲を書きました。「こどものためのアルバム」の中で最も有名なのが第10曲のこの作品です。一日の仕事を終え楽しそうに帰途につく農夫を表現した明るい曲です。

ト調のメヌエット(ベートーヴェン)

 ベートーヴェンは6曲のメヌエットを書いていますが、中でも2番のこの曲は、人気が高く「エリーゼのために」と並んで親しまれています。

遺作集(ショパン)

生誕200年である今年は記念すべきショパンイヤーです。ショパンが亡くなってから暫く経って発掘された貴重な作品が盛り沢山です。

ワルツ第4番 ヘ長調 Op.34 No.2

当時ヨーロッパではウィンナーワルツの全盛期でしたが、ショパンは独自の洗練された気品のある作品を19曲書き上げました。「華麗なる円舞曲」というタイトルが付いているこの作品は「猫のワルツ」とも呼ばれています。猫がピアノの鍵盤を走り回ったところから着想を得たそうです。

ワルツ第6番「小犬」変ニ長調Op.64 No.1

ジョルジュ・サンドの飼っていた小犬の「マルキ」。自分のシッポを追いかけてクルクル回る様子をピアノで表現して欲しいと、サンドに頼まれて作曲したといわれています。優美な中間部は、いかにも「ピアノの詩人」ショパンらしい作品です。

前奏曲 第15番「雨だれ」 変ニ長調

ショパンを「ピアノの詩人」と呼ぶ時、まず思い浮かぶ詩にあたるのが24の前奏曲だと思います。バッハの「平均律クラヴィーア曲集」に敬意を抱いて24の調性が用いられています。中でも15番のこの曲は大変良く知られています。ジョルジュ・サンドとパリからマジョルカ島へ逃避行した時に作曲されました。

ノクターン第2番 変ホ長調 Op.9 No.2

「ノクターン」とは「夜想曲」という意味です。映画「愛情物語」の主題音楽として用いられました。とても有名で誰もが知っている曲ではないでしょうか。ショパンらしい甘美な旋律、華やかな装飾音が絶妙で日本でも特に人気が高い作品です。

ノクターン遺作 嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」

ピアニストがアンコールなどで好んで弾くことの多い曲です。ショパンが20歳の時の作品で、メランコリックな美しさに満ち溢れています。
平原綾香さんがこの作品を素敵にアレンジして歌っていますが、ご存知の方も多いと思います。

バラード 第4番 ヘ短調 Op.52

ショパンの音楽の真髄ともいえる「バラード」は「物語り」を意味する言葉が起源となっています。 ショパンは4曲のバラードを書いていますが、第4番は彼の作曲技法が尽くされショパンの作品の中でも最高傑作のひとつです。言いたい事を音楽で表現する作曲家として知られているショパンは、自らの作品が文学的に解釈されないよう、曲にタイトルを付けなかったそうです。