Little Players News

No.153 2010 12月

師走ですね。あっという間に、2010年も残り1ヶ月となりました。

ピアノ Q&Aコーナー⑨

今月は、高校生1年のM.Oさんからの質問です。

自分と音楽について 投稿者 M.O ピアノ歴 4年

Q. 
(1)曲の雰囲気を出すのに、自分の気持をどのように表現したらよいでしょうか。
(2)クラシック音楽を聴く事によって、自分にプラスになる事はありますか。


A. 
(1)”曲”というのは、作曲家が、情景や心情を音楽で表わした “作品” ですから、それがどういう気持ちを表した曲なのかを知る必要がありますね。 音楽そのものから知るだけでなく、作曲当時のことや作曲者の心情について書物などで調べてみる事も作品を深く知る方法です。 その上で、その気持ちを表すのに作曲家が調、メロディー、リズムなどをどの様に選んだのかを考えて、それを十分に伝えようとすれば、自然にその曲の雰囲気を表現できると思います。 NHKで、「クラッシックミステリー」という番組があります。 曲とその背景の理解をするのにとても良い番組だと思いますので是非一度見てみてはいかがでしょうか。 

(2)例えばバッハの「ゴールドベルグ変奏曲」は貴族が眠りにつくための曲として書かれたということは有名ですが、聴いていて緊張が解けてリラックスできますね。 リラックスだけではなく、気持ちを高揚させる曲、嬉しい気分になる曲、悲しみを和らげる曲、ロマンティックな気持ちになれる曲など、様々な曲がありますが、自分の気持ちに寄り添ってくれる曲を知っているという事は人生を豊かにしてくれます。 また、最初の質問でもお話しましたが、曲を聴くことだけでなく、曲を知ること、演奏する事で、歴史や文学の世界の門を叩くきっかけになった人もいます。作曲家の心情を思う事で、人の気持ちをより良く理解できるようにもなれるでしょう。
 クラッシック音楽を聴くことで、心穏やかで、人の気持ちがわかる人になれたら、それは何よりも自分にとってプラスになるのではないでしょうか。

クラシック音楽の効用
モーツァルトの音楽を聴いたら成績があがった。 温室にクラシック音楽を流しておいたら、美味しい野菜が出来た。 牛にクラシック音楽を聴かせたら牛乳が沢山出る様になった。と言った話を聞いたことがあります。 私もモーツァルトの音楽を聴かせて熟成させたワインというのを飲んだ事があります。実験で成果が出ているものも多いようです。科学的な理由はまだわからないのでしょうけど、「豊かになる」という事が共通しているように思います。