Little Players News
No.157 2011年 4月
春ですね。大きな災害が発生し、大変な時期ですが、私たちは、今できる事を頑張り、元気に毎日を過ごしましょう!
今年の発表会は9月18日(日)を予定しています。
ピアノ Q&Aコーナー⑫
鍵盤を見ていないとピアノが弾けないという生徒さんは、けっこう多いですね。 第4回にも耳コピーが得意な生徒さんから、同じ悩みがありましたが、もう一度整理してみましょう。
けんばんを見てしまいます 投稿者 H.M ピアノ歴 3年半
Q. 「けんばんを見てひくクセがあります。先生にガクフを見てひくように言われるけど、なかなかできません。」
A.
パソコンのキーボード、携帯電話の数字キー、ゲーム機のコントローラなど、自然と手元を見ないで使っているものはありませんか?
ピアノの鍵盤もその仲間です。
見ないで操作することを「ブラインドタッチ」と呼びますが、そうすることで何が良いのかは自分の得意な事ならすぐにわかりますよね?
ゲームのコントローラをいちいち見ながら操作していたら、すぐにゲーム終了です。
ピアノの「ブラインドタッチ」も修行ではなく、より上手にピアノを弾くために必要な事なのです。
何故でしょう?それは指の感覚が重要だからです。 見ない事で、より指の感覚に意識を向けることができ、綺麗な音が出せるようになります。
ただ、ちょっと違うところは、ピアノには画面が無いということです。
音楽は目で見る必要が無いので、どうしても目は鍵盤に行ってしまい、いつまでも目に頼った演奏から抜け出せません。
楽譜を見て演奏するということは、一つには、目に頼った演奏を防ぐという意味があります。
ですから、本当の意味で暗譜が出来ていて、しかも、目に頼った演奏をしないのであれば、楽譜を見る必要はありません。
でも、本当の意味での暗譜はとても大変な事です。
発表会ではそれに挑戦してもらいますが、ただ音を覚えるだけでなく、音楽そのものを自分の中に記憶してそれを頭に思い浮かべながら演奏しなければならないからです。
レッスンでは暗譜ではなく、楽譜を見て弾いてもいいですよという事になっています。
そう。 楽譜を見て弾かなければならないのではなくて、楽譜を見て弾いても良いという事なのです。
そして、その前に、「目に頼った演奏をしてはだめですよ」というのがあるのです。
とは言っても、楽譜を見るとよけい弾けなくなっちゃうという人は、目をつぶって、よーく音を聴きながら、ゆっくりと弾いてみてください。
間違ったら、遊びだと思って指の感覚を頼りに音を探しながらでも良いですよ。
そうして指の感覚で弾ける様になってくると、不思議な事に楽譜を見ながら弾くのが大変でなくなって、どんどん新しい曲を弾くのが楽しくなってきます。
演奏中は模様読み
譜読みの時は1音1音しっかりと読みますが、演奏中は模様読みという読み方をします。既に音は頭に入っていますから、今、曲のどのあたりを演奏していて、そこはどんな風に演奏するのかが思い出せれば良いというつもりで、山の形になっているとか、音が少ないけれど綺麗なところとか、ここは音が大きくてフォルテで激しいところとか、そんな風に読んでみてください。