Little Players News

No.158 2011 5月

北海道は、これからが春本番ですね。新緑と桜のコラボレーションを楽しみましょう!
今年の発表会は9月18日(日)を予定しています。

ピアノ Q&Aコーナー⑬

音楽の3大要素とは「メロディー」「リズム」「ハーモニー」ですが、皆さんはご存知ですか?今月は、その中の「リズム」についてのお悩みです。

リズムを正確に弾くには 投稿者 S.H ピアノ歴 5年

Q. 「裏拍や、見えない休みが苦手です」

A.
 「裏拍」が苦手な生徒さんは、結構多いです。 最終的にはリズムを体で感じる事が大切とは言え、感覚が身につくまでは、きちんと数える事が大切です。 裏を数えるには、拍子の倍で数える工夫をします。 例えば4拍子のリズムでは、8分音符で数えます。4拍子を、イチ - ニ - サン - シ と数えている人は、イチ・ト – ニ・ト - サン・ト - シ・ト と、「ト」を入れて数えてみます。 この「ト」のところが「裏拍」になりますので、そこで鍵盤を弾けば良いのです。「イチ」と「ニ」の間で弾くのは難しいですが、「イチ・ト」の「ト」のところで弾くと思えば意外と簡単ですよ。 3連符や16分音符もこの応用で、イ・チ・ト - ニ・イ・ト - サ・ン・ト - シ・イ・ト とか、イ・チ・ト・オ - ニ・イ・ト・オ - サ・ン・ト・オ - シ・イ・ト・オ などと、音符の位置がわかるように数えると分かりやすいです。 だいたいのままなんとなく弾いていると逆にいつまでたっても感覚は身につきませんが、正確に数えて練習していれば、いつの間にか数えなくても身体でリズムを感じられるようになります。

B.
「見えない休み」というのは、楽譜には休符が書いていないところでも、演奏上の理由でちょっと早く鍵盤を離す事です。 ピアノは、鍵盤から手を離した瞬間に音がピタっと止まってしまいます。 伴奏が長い音で、それにメロディーラインがある場合はあまり気にならないのですが、ある伴奏とメロディーラインが同時に途切れてしまうと、そこで流れが一瞬止まってしまいます。 それを防ぐために片方だけちょっと早く離して次の音の準備をしておくと、音をスムーズに繋げる事ができます。 大きな跳躍や伴奏が同音連打になる時などにそういう事があります。

メトロノームを有効に使いましょう

 メトロノームは、ピアノの上の飾り物ではありません。テンポコントロールの練習には欠かせない、とっても便利なものです。テンポを意識していなかったけれど、自分はちゃんと弾けているのになぁという人は、試しにメトロノームで、ゆっくり目のテンポに設定して弾いてみてください。 苦手なところで勝手にテンポを落としていたり、 あるいは焦ってどうもうまく弾けないと思っているところが実はもっとゆっくり弾くところだったりしませんでしたか? メトロノームを使う事で、どこを練習すれば良いかがわかったり、もっと楽に弾けるようになったりしますよ。 「表現」としてテンポを揺らす前に、まずはしっかりとしたテンポで弾ける事が大切です。