Little Players News

No.160 2011 7月

マリンスポーツが楽しい季節ですね。短い夏を満喫しましょう!
今年の発表会は9月18日(日)を予定しています。

ピアノ Q&Aコーナー⑭

今月はベテラン生徒さんSさんから、指番号と鍵盤の関係についてなどのご質問がありました。

合理的な指使いとは 投稿者 T.S ピアノ歴 12年半

Q. 「指番号と鍵盤の関係」「黒鍵の弾き方のコツ」を教えてください。

A.
 指番号は、作曲家が楽譜に書き込んだものもありますが、後から楽譜を出版する際に編者が書き込んだものが多いです。 ですから同じ曲でも楽譜によって書かれている指番号は違いますので、特に鍵盤との絶対的な関係があるわけではありません。 人によって手の大きさや指の長さ、向きが異なり、また、動きの得意、不得意がありますので、楽譜の指番号を”参考”にして最終的には自分なりの指使いを探っていきます。 指使いを決めるポイントとしては、できるだけ手を無理に動かさずに、指を鍵盤に付けたまま一度に多くの音を連続して弾けるように、フレーズが途中で切れる事無く綺麗に繋がるようにといった事を考えます。 これは練習が進んでいくと変わる事もありますので、最初からどの指で弾くかを決めてしまわず、より楽に、綺麗に演奏できる指使いを常に探るようにしてください。

B.
黒鍵の弾き方は、フレーズによっても違いますが、ポイントとしては、黒鍵は奥にありますので、指だけでなく、手全体を思い切って奥へ移動させること、鍵盤が狭いので外しやすいので、必ず指を置いてから、鍵盤の重さを感じて弾くこと、また、黒鍵の間の白鍵は狭く感じますが、隣の黒鍵に触れてしまう事を恐れずに弾き、決して白鍵は下の方、黒鍵は奥というように手を無理に動かさない事などに気をつけると良いと思います。

レッスンでどんどん聞いてください

 回答でも書きましたが、指使いは人それぞれ、曲によっても、フレーズによっても、違います。 また、 練習が進むに連れ、指がどんどん動くようになりますので、最初に思った指使いとは違う指使いの方が楽に弾けたりします。 大事なのは、特に作曲家が指定していない限り(場合によっては指定されていたとしても)、その指で弾く事が大事なのではなく、「楽に綺麗に弾く」ということですから、楽譜に記されている指番号にあまりとらわれすぎない事と、練習しながら、いつも、どの指で弾くのが良いだろうと考える癖をつけてください。 慣れてくれば、特に意識しなくても、自然と理想的な指使いができるようになりますが、最初はいろいろ試してみて探っていくことが大事です。 また自分ではこれで良しと思っていても、もっと楽な指使いがあったり、フレーズが切れてしまったりといった事もありますので、弾きづらいなぁと思ったり、どうも綺麗な音が出ないと思ったら、レッスンでどんどん質問してみてください。