Little Players News

No.168 2012 3月

日が長くなりました。春の訪れが待ち遠しいですね。
今年の発表会は9月16日(日)を予定しています。

今月は、教室で人気のある「楽聖」と呼ばれたベートーヴェン(1770~1827)が愛用したものや、気質についてお話したいと思います。

ベートーヴェンが愛したもの

メトロノーム
ベートーヴェンといえば、皆さんもご存知のように難聴に苦しみながらも、自分の過酷な運命に負けずに偉大な作品を書いた大作曲家です。
そのベートーヴェンが愛したものにメトロノームがあります。
メトロノームは1816年、ヨハン・ネポムク・メルツェルによって発明されました。
ベートーヴェンは30歳頃から、ほとんど耳が聴こえなくなりましたが、メトロノームによって「振動」と目でテンポを把握していたようです。
難聴のベートーヴェンはメトロノームを愛用し、1816年以降に作曲された全ての曲にメトロノームの速度が指定されています。
当時のメトロノームの精度の問題もあり、実際には速すぎて演奏できない指定であったようですが、
それでも、速度指定の有効性は多くの音楽家たちに認められることとなりました。
皆さんが練習曲で弾いている、ブルグミュラーやツェルニーにも同じように演奏不可能なテンポ指定が楽譜に記されている曲がありますね。
ちなみに私もメトロノームが好きです。 皆さんも上手に活用してください!

大のコーヒー好き
ベートーヴェンが活動の拠点としたウィーンは、コーヒー文化発信地の一つでした。
ベートーヴェンがコーヒーの魅力の虜になり、自らこだわってブレンドした豆、きっちり60粒をミルで挽き、
ドリップ式で毎朝コーヒーを淹れたというのは有名な話です。
ちなみに私もコーヒーが大好きです。レッスン中は飲みませんが、レッスンが終わってからや、お休みの日に飲むコーヒーは格別です。
先日、「ベートーヴェン・ブレンド」というコーヒー豆を見つけて、飲んでみましたが、とても美味しかったです。

大変な癇癪(かんしゃく)持ち

皆さんもきっと音楽室などで、ベートーヴェンの肖像画を見たことがあると思いますが、
ライオンのような髪型の気難しそうで怖そうな感じですよね。
実際、ベートーヴェンは大変な癇癪持ちで、気難しい性格だったそうです。
「まさに“偏屈が服を着て歩いている”という言葉がぴったりな人物だった」とも言われています。
ベートーヴェンのレッスンを受けた生徒の中には、楽譜を破かれたり、噛み付かれた弟子もいたそうです。
ちょっと怖いですが激しいのは曲だけでなく、性格もだったのですね。