Little Players News
No.173 2012年 8月
暑い日が続いていますが、熱中症に気をつけて、ピアノも頑張ってください!
今年の発表会は9月16日(日)です。
♪ 今月は、「新世界より」で知られるチェコの作曲家ドヴォルザーク(1841~1904)についてお話したいと思います。
アントニン・ドヴォルザーク
発表会の服装&聴く心構え
ドヴォルザークは、プラハから30㎞ほどのネラホゼヴェスに生まれました。 先月、お話したスメタナと共にチェコ国民楽派を代表する作曲家で、ブラームスに才能を見出され『スラブ舞曲』で一躍人気作曲家となりました。 その後アメリカに渡り、ニューヨーク国民音楽院院長として音楽教育に貢献します。 鉄道ファンとして知られ、作曲に行き詰まると汽車を眺めに散歩に出かけたそうです。
交響曲 第9番「新世界より」
1893年1月に着手し5月24日に完成しました。ドヴォルザークは友人に「この作品は以前のものとは大きく異なり、わずかにアメリカ風である」と書いたそうです。 ドヴォルザークの魅力は、シューベルトと並び称される親しみやすく美しいメロディーだといわれます。 日本では、第2楽章に日本語の歌詞が付けられて、唱歌「家路」としても親しまれています。
コンサートで演奏されることも多く、何度も聴く機会がありましたが、私が最初に聴いたのは中学生の時に買ったレコードでした。 曲に惹き込まれ、第1楽章から第4楽章までがあっという間でした。 特に第4楽章の勇ましい曲調は、勇気が湧いてくる感じで、当時大好きな曲として思い出に残っています。 また、札幌コンサートホール・キタラが完成した時に、こけら落としの前、つまりキタラでの最初のコンサートに招待され聴いたのが、札響の「新世界より」でした。 あの時の感動は今でも忘れられない名演でした!
いよいよ発表会も来月と迫ってきました。 服装についてですが、昨年は曲に合わせたドレスで演奏する生徒さんが多く素敵でした。 今年も、お客さんの前で演奏する事を考えて、服装を工夫してください。 ドレスでなくても、例えば結婚式や入学式のような服装や、ブラウスにスカートでも構いません。 きちんとした服装という事が大事だと思います。 3部構成で行なう発表会ですが、長時間なので小さいお子さんは飽きた時に演奏の妨げにならないように配慮をお願いします。 お友達が演奏している時は静かに聴きましょう。