20245年4月5日(土)13:00開演
札幌コンサートホール kitara 小ホール
ギター:鈴木大介
program
● ナルバエス:皇帝の歌 “牛を見張れ”の主題による変奏曲
● J.S.バッハ:サラバンドとシャコンヌ~無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番BWV1004 より
● タレガ:ムーア風舞曲 / アラビア風奇想曲 / アルハンブラの思い出
● アルベニス:アストゥリアス / セビーリャ
intermission
● モンポウ:No13 “鳥の歌”
● ヴィラ=ロボス:前奏曲第3番 “バッハへの賛歌” / ガヴォット・ショーロ / ショーロス第1番
● バリオス:大聖堂
● ジョビン:イパネマの娘 / デォサフィナード / ジェット機のサンバ
● カブラル(ディアンス編):群衆
● ピアソラ:アヴェ・マリア / アディオス・イニーノ
encore
● 武満 徹:盆の波
● ピアソラ:リベルタンゴ
今年も多彩なプログラムから
3年連続で鈴木大介さんのギター・リサイタルを聴きました。昨年も土曜日の午後1時からでしたが、優雅な午後という感じでリラックスして拝聴させていただきました。
プログラムの最初は、ルイス・デ・ナルバエス作曲の「皇帝の歌」という曲で、私は初めて聴いたのですが、ナルバエスはスペインのグラナダに生まれた16世紀のビウエラ奏者だということです。しんみりとした曲調で目を瞑って聴き入っているう人が多かったです。
バッハの有名なサラバンドとシャコンヌを挟んで、タレガもアルベニスもスペインの作曲家です。やはりスパニッシュな音楽はパッションを感じます。
“スペイン・ギター音楽の父”とたたえられるフランシスコ・タレガの作品では「アルハンブラ宮殿の思い出」は超有名曲ですね。「ムーア舞曲」も「アラビア風奇想曲」もスペイン音楽独特のリズミカルな曲で楽しく聴き入りました。
イサーク・アルベニスの「アストゥリアス」も「セービリャ」も原曲はピアノ曲で『スペイン組曲』からですが、ギターでの演奏の方が似合っているような気がします。この曲集が大好きで1曲目の「グラナダ」は雰囲気のある曲で時々弾いています。「アストゥリアス」は跳躍と疾走感のあるカッコイイ曲でパッションを感じます。
「マチネの終わりに」
コンサートが始まる前に買った2枚のCD。演奏の解説をコミカルにお話される鈴木大介さん。ジンギスカンがお好きなのだとか。
後半はブラックからブルーの衣装にチェンジしてステージに登場の鈴木大介さん。袖のところが替わっていたのでリバーシブルだったのですね。さらりと「ただ裏返しただけです」と話され笑いを誘っていました。
モンポウもヴィラ=ロボスもピアノ曲でよく取り上げますが、ギターの演奏で聴くと、よりしみじみとした感情が伝わってきます。「ショーロス第1番」が好きです。こちらはピアノ版がありますが、原曲はギターなのでしょうか。
バリオスの「大聖堂」は、ギターを弾く人なら誰でも弾きたい曲なのだそうです。平野敬一郎氏の「マチネの終わりに」という小説のモデルは福田進一さんではないかと語られましたが、作品が生まれるきっかけになった方だということです。タイアップしたCDの演奏は福田進一さんです。その中にダグラス作曲「この素晴らしき世界」があって、こちらは鈴木大介さん編曲です。「マチネの終わりに」をゆっくり再読しながらCDを聴こうと思います。
カルロス・ジョビンの名曲が3曲並びました。チューニングしながら即興で前奏を演奏されているのか、気が付いたら「イパネマの娘」に、そして「ディサフィナード」と流れるように演奏されるスタイルが、なんともお洒落。
ピアソラから2曲演奏され、あっという間にアンコールとなりました。最後は誰でも知っている「リベルタンゴ」。とても情熱的で迫力がありカッコイイ演奏でした。
演奏会の想い出
コンサートの記録を全部書いていますが、鈴木大介さんの師匠でる福田進一さんのリサイタルは、ふきのとうホールで聴きました。それが既に10年も前のことです。あの時は最後の一枚のチケットだったので、はじめさんは聴けなった。
コンサートが終わってサイン会に並びました。左は私が、右ははじめさんがサインをもらったCDです。両方に武満徹さんの12の歌が入っていました。3回目の鈴木大介さんのコンサートですが、曲の説明をされながら演奏されるスタイルが良いですね。だからプログラムに説明は書いてありません。これからも大好きなジンギスカンを食べに、そして素敵な演奏を聴かせてください。ありがとうございました!
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