暑い日が続いている。ここのところ、午前・午後のレッスンの日々だが、朝からすでに暑い。教室は来週が束の間の夏休み。それでも誰か彼か入ってきて、「いいよ、いいよ」と言うと休みがなくなる。流石に私もじっくり練習時間を取りたい。

60歳で初めてピアノを習った生徒さんが、立派に演奏できるようになって、ご自身が驚かれている。わずか3ヶ月で凄い進歩だと思う。発表会では連弾の曲を演奏されるのだが、伴奏がつかなくなると家での練習では間の取り方や、伸ばす長さ、休符などに苦労されてきた。今日は演奏を録画して家で聴くように薦めた。次は2週間後のグループレッスン。録画を見て研究して欲しいです。

ディスクを持参して録画を観る生徒さんは少ない。持ってこない生徒さんも、この時期は教室で録画して演奏を客観的に聴いてみる事をしている。まだ暗譜できていない人も、楽譜を置いているのにつっかえつっかえの人も録画する事で、今の自分と向き合って欲しいと思う。でも、流石に1ヶ月前なのに暗譜出来ていない、つっかえつっかえでは困ると思うのだけれど…。

モーツァルトを弾く生徒さんは、毎年この時期慌てている。ちょっと計画性が足りないように思う。夏休みに入ったら練習する気でいたようだが、明日から家族旅行で練習出来ない。そして、もう無理だから曲を変更して欲しいと言う。それは最終手段で、できればやりたくないのだ。プログラムも崩れてくる事だし…。それにしても頭が痛い。

今年、突然変わった生徒さんも居る。練習しない代表選手のような子が、演奏する曲に興味を持ったのか、よく練習してくるのだ。ソロの他に6手連弾もあるが、どれもよく弾けている。弾けているから楽しそうだ。他にも、よく弾けている生徒さんは多く、余裕があるので演奏が更に良くなり、テキストの曲もレッスンに持ってきている。

毎年この時期に余裕がある人と、そうでない人は大体同じ顔ぶれのようだ。暑いけれど、熱中症にならないようにピアノの練習をしてください。

みかこ