今日で8月が終わり、明日から9月だということをすっかり忘れて9月号の教室の新聞を書いていない。明日、早急に取り掛かって明後日には発行しないと。
発表会まで一週間前の今日のグループレッスンは重みがあった。参加した生徒さんにとっては有意義だったと思う。特に今日は学生と大人の生徒さん合同だったのだが、楽譜を見て弾く生徒さんは手前のG5で、暗譜で弾く生徒さんは調音パネルを使用した奥のC7で弾いてもらった。もちろん譜面台を外して。人前での暗譜演奏というのは、とても集中力を要し、とてつもない緊張感を伴う。シューマンの奥様であったピニストのクララ・シューマンやピアノの魔術師と言われたフランツ・リストがそれをコンサートで始めたのが今日のピアノ・リサイタルに繋がっているのだが、ピアニストにとっては大変な作業である。
難病で身体の弱い大人の生徒さんが2年ぶりに発表会参加される。ここのところ腰痛が酷くて、先週のグループレッスンは欠席されたのだが、今日は一週間前という事で無理をして杖をつきながら参加された。しかし、人柄がとても明るいので言われないと具合が悪い事をつい忘れてしまうのだ。今日も、緊張している場がHさんの存在で随分と明るい雰囲気になっていた。初参加の大人の生徒さんは緊張のあまり、何を弾いたのかすっかり分からなくなってしまうくらいだったが、いの一番に「上手!驚いた」と褒めていた。実際、緊張しても上手に演奏されていたが、そういうリアクションは演奏した人にとって、とても励みになり嬉しいものなのだ。
ようやく暗譜が出来たモーツァルトのソナタを弾く生徒さんは、かなり緊張してつっかえていたが、それでも演奏が終わるとすぐに大きな拍手をもらっていた。彼女は苦笑いして私の反応を見ていたが、初めて人前で暗譜演奏を披露したのだから大変な事だったとろうと思う。生徒さんのトリを務める中学生は、緊張のあまり出番直前でトイレに駆け込むし、皆、本当に必死なのだ。プログラムの最後に弾く私も大変なプレッシャーで胃が痛くなるほどなのだが、それでも演奏は続けたいと思う。今回もパガニーニ大練習曲集から2曲並べるのは、やはり相当なもので、今更ながら馬鹿な事をしているなと思っているが、生徒さんが参加したコンクールに触発されたようなのだ。まだ現役でありたいという思いがどうしても強くて、毎年ちょっと無理をしている感がある。(^^;
モーツァルトを弾く生徒さんは、決して上出来ではなかったトリの生徒さんを褒めていたと聞いた。彼女は腰痛のHさんの荷持を車まで持ってくれたという。そういう心遣いができる彼女は大人になったなぁ思う。明日は、練習しない生徒さんのレッスンが入っているが、後は彼女だけ。前向きな気持で参加してくれる事を願っている。
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腰痛などで、困っているだろうと、荷物を持ってきたところを見たときは、「さすがだな」って思いました笑
自分も、そういう気遣いのできる人になりたいです。
発表会まであと1週間もないけれど自分ができることをやって、トリとして、みんなにすごい!!って言われたらいいな…笑
Runa_apple さん、こんばんは。
Mちゃんの方が先輩だからね。
モーツァルトを人前で演奏するのは勇気が要りますが
ゆっくり確実に一音一音鳴らして通す練習が効果的です。
テンポで弾く練習ばかりは避けたほうが良いですね。
まぁ、あまり自分にプレッシャーをかけずに、でもコンクールで2曲弾いたのだから自信を持って演奏してください。(^-^)