グループレッスン明け。今日は3人の生徒さんのレッスン。
新しく入った5歳の女の子。いつもは、お母さまと妹さんがリビングで聴きながら待っているのだけど、今日から「もうひとりでいいから」と言ったのだとか。まず手を洗にいったMちゃん。早速「せんせい~」と呼びにきた。蛇口を捻る力が弱くて水を出せないようだ。閉める方は出来た。出来るまで呼びにきていいよ。という事になった。レッスンノートを見ると今日で8回目だ。シールを貼るたびに、「せんせい~」と呼ばれる。「ここでいいの?」「そうだよ。今度きたらどこに貼るの?」指を指して「ここ」。分かっているのだけど、心配なのか毎回聞かれる。Mちゃんは、いつもきちっと椅子に座ってレッスンを受ける子。無駄な事は一切しない。8回目にもなると、だんだん弾き方も様になってくる。最後の手の取り方というか仕草は、まるで自分を見ているようだった。子供の洞察力ってスゴイ。それにしても、子供ってまっすぐな目で見ますよね。その汚れのない瞳にどう映っているのかと、ドキドキしてしまいます。初めて、ひとりでレッスンを受けて元気に帰っていった。玄関で何度もバイバイをする。また来週!
先日のグループレッスンで笑って止まらなくなった高校生。今日もレッスン中に笑い始めた。「ん、今日はひとりなので、ほどほどにね」。と言うと、それが可笑しかったのか、ほどほどに笑っていた。そういえば、レッスン室にあるクッションカバーを見て、「私の好きなブランドだ!」と言っていた。Mちゃんは可愛いものが好きなようだ。制服の無い学校なので女の子は大変だと思うが、Mちゃんはいつも可愛らしい服装でレッスンに来る。中学生の妹さんよりも、ちょっと背が低く可愛い感じのお嬢さん。そして、相変わらず大きな荷物を担いで元気にやってくるのだ。いいねぇ~。
最後は大人の生徒さん。出張が多く、夏は不定期のレッスンだったけれど、ここのところは毎週レッスン出来ている感じ。でも、なかなか練習時間が取れない生活のようで、出張から戻って来たら、まず練習をしてからレッスンにという姿勢は立派です。見習って欲しいですね。今日は「悲愴」の第2,3楽章を聴いてもらいましたが、譜めくりがとても上手です。楽譜が読めるというのは大きいですね。「メロディアスな部分もあれば、打楽器のようなところもあるんですね」などすぐに感想をおっしゃってくれました。
中学生の頃は、悲愴の第3楽章のようなテンポの速い短調の曲が私に合っていると先生がおっしゃっていましたが、今弾いてもスリリングなのですよね。特に最後の部分。ピアニッシモから鋭いフォルテで弾ききる箇所は、何度弾いてもドキドキします。5日間ピアノが弾けなくて心配ですが、明日は5時に起きて出発です。