金曜日の生徒さんは、東京・福岡旅行と及川浩治さんのリサイタルで2週続けてお休みだったので、凄く久しぶりのレッスンだった。お休みでもマイペースで練習している子と、お休みが長かった分、練習しない子が居た。レッスンも残り少なくなっているし、お正月は明けてすぐに「お弾き初め会」があるから、そろそろ暗譜で弾けていないくちゃいけないのだけれど、マイペースというか呑気というか。
昨日はオチガビさんへ出向きました。最初に地下のワインの部屋を案内して頂きました。このような地下蔵を作る場合、山を一旦切り崩してから部屋を作った後に埋め直すということが多いそうですが、ここは、地下を掘り進んで作ったとの事で、いろいろ大変だったそうです。 表からは見えないところですが、中に入ってみると広くて綺麗でした。工場然とした感じではなく、天井や壁などもおしゃれな感じで、試飲室という4席くらいのゆったりとした部屋もありました。ワインのボトルも、国産のは形が美しくないとの事で、海外から輸入されるのだそうです。これからここでどんなワインが誕生するか楽しみですね。
長い事、余市に住んで居ますが、まだ知らない場所というのがいっぱいあるのだと思いました。余市に居ながら、ここを案内されていると不思議な感じがしました。レストランでは、余市の街を眺めながらワイングラスを傾けることができるそうです。それを楽しむ為にも電線を埋めて電柱を取り去って、古い倉庫などの建物は取り壊し、バラを植えてといった事をされるそうです。かなりお金もかかるみたいですが、ワイナリーの意気込みを感じるお話でした。休耕のぶどう畑が、余市の自然を眺めながら美味しいワインが飲めるお洒落な空間に変わっていきつつあるのを感じて嬉しかったです。 まだまだ色々な作業が続くようですが、いきなり完成した姿を見るより、ワインの様に熟成を期待して、その時を待つのも楽しみですね。
その後、ワイナリーで予定しているピアノコンサートのお話でした。先生と生徒さんでいらして下さいと沢山招待券を頂いてしまいました。 急な話で、せっかく頂いた招待券を無駄にしないか心配でしたが、身近でプロのピアノ演奏を聴ける機会が少ない事もあって、なんとかなりそうです。 もう少し時間に余裕があれば教室の新聞などでもご紹介できたのですが、一部の生徒さんにしか声を掛けられなかったのが残念です。私も予定が入っていたのですが、「ホールの音を聴いて下さい」という意味もあるご招待でしたし、生徒さんをお誘いした立場や、今後、もしかしたらいずれ教室の発表会などでホールを使わせて頂けるかもしれないというようなお話もあって、急遽予定をキャンセルしてコンサートに行くことにしました。予定というのは札幌での仲間内の忘年会だったのですが、幹事のNさん、皆さん、すみません。1年に1回しかお会いできない方も居て楽しみだったのですが、残念です。
レストランでコーヒーをご馳走になりながらあっという間に時間が過ぎて、今日は、申し込もうと思っていたワインの木のオーナーの事をすっかり忘れてしまいました。まだワイナリーは工事の真っ最中で、お忙しい中ありがとうございました。
余市の町を変える!というスケールの大きな熱意に驚き、余市の人たちがもっとクラッシック音楽や、ピアノの素晴らしさに気づいて、音楽を楽しむ町になったらと、期待しています。
と、ワイナリーでの発表会という夢を見させていただきましたが、まだ少し先のお話かな。それにピアノ教室の発表会はワイナリーで考えていらっしゃるよりずっと低予算でやらなければなりませんし、ワイナリーは「小学生未満のお子様NG」というのも気になります。 夢は夢として、当面は今まで同様、公民館で発表会をすることになるでしょう。しかし、今年の発表会はちょっとサプライズでした。 イスはパイプ椅子だし、ステージも客席も音響効果はほとんど考えられていないし、ピアノは古くカビが生えている(本当に生えていた)し、おまけに今年は誰がやったか、一式交換が常識なのに、中央の鍵盤のハンマーだけが新品になっていて、新旧のハンマーの違いで音色が変わるといった数々の困難があったのですが、いつもお世話になっているカリスマ調律師さんの腕と、ヤマハ聴音パネルの効果で、かなり改善されて、演奏者もお客様も楽しめる発表会になりました。環境も大事ですが、一番大事なのは演奏を支えてくださる人たちと演奏者の努力だということは忘れてはいけないと思いました。