Categories: ピアノ piano

念には念を入れて

窓の外を見ると、今日も天気が悪い。そして、作業服を着た人が立っていて、排雪作業が始まるようだった。はじめさんは、これから大雪になったらタイミング悪いなぁとぼやいていた。前日は無かったのに今朝になると、ブルが道路の雪をかき集めて家の前に置いていく。という表現をしたらいけないのかも知れないけれど、そう言いたくなる。(と言っても、私は手伝っていない…)

来週はグループレッスンがあるのだけれど、久々ベートーヴェンのピアノ・ソナタ15番「田園」を弾こうと思っている。第一楽章から、結構な大曲。リピートを入れなくても8分は超えるだろう。しかも4分の3拍子って意外と弾き難く、単純なリズムなのに「あれっ?」と思う箇所がある。タイトルの「田園」は、ベートーヴェンが付けたものではないが、素朴で牧歌風なイメージから「田園」と付けられたのでしょう。長い提示部を経て、短調になる展開部は音の厚みもあり、なかなかカッコイイと思い弾いていくと、わりと短い時間で音が静かに消えていく感じ。そして、提示部と同様に再現部も繰り返しのように素朴なメロディーを奏でるのだが、同音連打のバス音とのバランスが難しい。ピアニッシモやピアノの部分はソフトペダルを踏んだ方が良いかも知れない。そして、メロディーを浮き立たせる。ベートーヴェンは、同じ型を繰り返し演奏するのが好きなようだ。提示部では、少し音を変えて3回出てくるのだが、再現部では同じ音で3回も繰り返す。決して、間違って弾いているのではないという演奏をしなくては!(笑)それにしても、2回なら、「もう一度言うぞ」という感じだけれど、3回は「念には念を入れて言うぞ」という、ちょっとしつこい性格が垣間見えて面白いです。

みかこ