ピアノを習って「いつか弾いてみたい曲」No.1は「エリーゼのために」が圧倒的に多いですね。私も子供の時に「エリーゼのために」のレッスンを受けるのが楽しみで楽しみで、早くレッスンの日が来ないかと思っていました。それまでオルガンで弾いていたので鍵盤が足りず、小4の時にようやくアップライトピアノを買ってもらいました。しかし、それ以来、両親が「エリーゼのために」を弾いてとあんまり言うものだから、練習できなくなって、ちょっと弾きたくない複雑な気持ちになった事を覚えています。私は子供の頃から、おませさんでした。
「エリーゼのために」を練習している大人の生徒さんは、前回のレッスンでは同音連打の左手、重厚な和音を弾く右手のどちらを別々に弾いても上手くいかなかったのですが、きっと合わせて練習してきたからなのですね。今日のレッスンで別人になっていたので練習方法を聞くと、やはり別々を徹底したそうなのです。ベテランだから、細かい点も結構出来ていましたが、3の指が黒鍵を弾く時に第一関節が伸びていたので、無駄に動いてスムーズでない事を指摘すると、流石にすぐに直りました。
大人の生徒さんにとっても「エリーゼのためも」は憧れの曲のようですね。難しいというイメージがあるのだそうです。もっと上のクラスの曲も弾ける生徒さんなのに。いざ練習してみると、イメージ先行でしたが、楽譜を正しく読んで弾けるようになるのは早かったです。
よく子供がマシンガンのように冒頭の部分を「ミレミレミシレドラ」と弾いて遊んでいますが、アウフタクトを理解して弾いたら、最初のミレは弱く幾分ゆっくり出てきた方が綺麗ですよね。