昨日の朝、電話が鳴った。嫌な予感。案の定、部活がハードでピアノが続けられなくなったという電話だった。公文が週に2回、更に英会話も週に2回新たに行くことになり、そして、ほとんど毎日が部活動だという。大抵は、本人からの電話ではなく親御さんから申し訳なさそうに電話があり、それっきりになることがほとんどなのだが、おばあさま(といっても若くて綺麗な方なのです)からのお電話でした。
かつて同じ中学に3人のお子さんが通って部活動もしていたし、習い事もしていたから、てっきりお孫さんも続くものと思っていたとおっしゃいます。公文を辞めることを薦めても「順位がわかるから絶対に辞めない」と言うのでびっくりしたと。こんな世の中だからこそピアノは続けてもらいたいし、音楽が好きだからこそ吹奏楽部に入ったと思うのに…と、なんだか落ち込まれています。今週のレッスンは先生が時間を取ってくれたのだから行きなさいと言っても駄目なようで、夕方、おばあさまがご丁寧に挨拶に来られました。「いずれ戻る時がくるでしょうから、その時はまたお願いします。たとえ参加しなくても発表会は孫を連れて聴きに行きます。」
祝日ですが、親子で習っている生徒さんのレッスンが入っていて、午前中はお母さん、夕方にお子さんのレッスンだった。ところが、やはり中学に入ってすぐに部活が始まり、身体がついていかず、疲れて公文を休む状態でピアノは絶対ムリと言って聞かないと。中学に上がる前にお母さんにも本人も話していましたが、思っていた以上にハードなのでしょう。少し慣れてきたら、色々なやり方を提案出来たと思うけれど、夕方のレッスンには来ませんでした。お母さんはハラハラして待っていたようですが、帰ってこなくて、お電話ではなくわざわざ沢町から車で来てくれました。5月2日には部活の面談があるので、その時に顧問の先生にピアノを習っている事や、その他、聞いてくるとの事でしたが…。
昨日、今日と立て続けですが、最近の傾向としてピアノは小学校までの習い事と捉えている人が増えているという事です。中学生以上で続けている生徒さんは教室には5人居ますが、部活動と上手く両立させていくためのテクニックみたいなものってあると思うのです。しかしながら、入ってすぐでは先輩やら他の生徒さんの手前、がんじがらめな考え方になっていくのかも知れません。ピアノを習っている事を顧問の先生や部長に相談するように伝えましたが、ついこの前まで小学生だったのですから、なかなか出来ないのも仕方がありません。少し時間を置いて、環境に慣れてきた頃に自分にとってピアノって何だったのか考える日が来ると思うので、その時にまたやりたいと思ったならいつでも戻ってきて欲しいです。