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ベートーヴェンにとっての英雄

交響曲第3番「英雄」。この英雄とは、ナポレオン・ボナパルトでした。

フランス革命に共感を持っていたベートーヴェンはナポレオンを称えるために作曲したと言われています。「英雄の凱旋」を思わせるエレガントで雄大な曲調。その音楽を聴いただけで「英雄とはこうあるもの」を感じ取れます。しかし、やがてベートーベンはナポレオンに対して怒りと失望を抱く事になりました。それはナポレオン戴冠によって、権力の座についたことです。ベートーヴェンは理想の英雄と思っていたのに「あの男も所詮は俗物だった!」と叫び、例のごとく怒り楽譜を破ったそうです。(ベートーヴェンのレッスンは相当、怖かったようです!)

ナポレオンに限らず、権力の座につくと勘違いするのは人間の性なのかも知れませんね。

ピアノを勉強していると、日本史より世界史の方が断然興味がありました。特にフランス革命は、ルイ16世とマリーアントワネットなどの華やかな舞台と登場人物、そして革命、恐怖政治、ギロチンなどなど、小説よりも小説のようで。貪るように読み耽りました。

みかこ