招待券を送ってくださり、久しぶりに恩師の演奏を聴いた。
モーツァルトばかりを数名で演奏するというコンサート。
プログラム最後のピアノ四重奏に恩師が登場。
流石に若い演奏家とは音が全然違う。
Es durの明るく堀の深い音が場内を包む。
高校生の頃、エチュード、バッハ、ベートーヴェンを中心に
レッスンを受けた日々を懐かしく思い出した。
母が腰を抜かすほど、とても厳しい先生だった。
レッスンが終わってから玄関で泣いていると、先生のお母様が出てこられて
「先生も心の中では泣いているのですよ。」と励まして下さった。
教える立場になってから、その厳しさは暖かいものだとわかった。
受験生である以上、先生は責任があり大変で
随分とご苦労をかけたなぁと、しみじみ思う。
これからも、お元気でコンサート活動を続けてください。