8月3日(日)
芸術の森・野外ステージ〈レナード・バーンスタイン・メモリアル・コンサート〉
朝から強烈な暑さ!木陰ならまだいいですが、この炎天下で並ぶのはシンドイ。
11開場、12時開演です。10時頃に到着しましたが、もう結構並んでいます。みなさん早いですね。昨年から出来たフレンズ優先レーン。フレンズ会員が先に会場に入れるというサービスですが、会員特典激減なので、これは有り難いです。それにしても、フレンズ会員は少ないですね。あまり並んでいませんでした。(^^;
暑さに殊の外弱い私は、この時点で結構ヘロヘロです。夕方まで持ちこたえられるか心配!11時にファンファーレが鳴りました。
芝生席2,000円に対し、椅子席は倍の4,000円なのでガラガラです。私たちは、椅子席のすぐ前の芝生の一番前の席を取りました。グラスに氷を沢山入れて、白ワインと炭酸で割る飲み方が野外ではお気に入り。12:00から札響の演奏。指揮はお馴染みの尾高忠明さんです。1曲目はモーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」序曲。はじめさんは、「クラシックを聴きながらノンアルとはいえ飲みながらくつろぎ聴けるのは贅沢だねぇ」と言っていました。それにしても暑くて、少し出しておいたらミニトマトがゆだっていました。そして、ピクルスはカラカラに。(^^; 札響は序曲シリーズでレズニチェク:歌劇「ドンナ・ディアナ」、ウェーバ:歌劇「魔弾の射手」と続きました。
PMFアメリカのトークコンサートでは、毎年PMFに参加している指揮者ダニエル・マツカワの登場。ブラームス:セレナード 第2番イ長調 作品16。セレナードというイメージとは、ちょっと違った感じがしました。長い曲で、いつストラヴィンスキー:プルチネルラ組曲に入ったのか、分かりませんでした。(^^; ちょっと休憩が入って、優雅なモーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.138 そして、レスピーギ:リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲。このレスピーギがとても良かったです。
ここのところPMFの顔になりつつある天羽明恵さんがラフマニノフ:ヴォカリーズ作品34-14をしっとりと歌い上げました。母音だけで歌われるこの曲は生演奏で初めて聴けて感動しました。ピアノ曲にアレンジされた超ウルトラ級のを弾きましたが、ピアノって複数パートを同時に弾ける凄さと難しさがあります…。
PMFブラス・アンサンブルでは、ディロレンツィ:ロシアン・サーカス。非常にノリの良い曲が続いて楽しかったです。
15:20 実は、私たちはこの日のプログラムを全くチェックしていなかったので、あの東儀秀樹さんが出演すると聞いてびっくりでした!この時、椅子席も芝生席も満席状態になり、驚きました。はじめさんも「ナマ東儀、初めて~」と興奮気味。確かに、この方の登場でガラッとステージの空気が変わりました。東儀秀樹:地球よ野菜くそこに浮かんでくれ 篳篥と笙の音色が心地良いです。プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」から”誰も寝てはならぬ”。名曲ですよね。あっという間で、もう少し聴いていたかったです。初めて聴いた東儀さん、素敵な演奏で暑さも忘れました。カッコイイ!
15:35 なんと超絶トランペッターのセルゲイ・ナカリャコフの登場です。アーバン:「ヴェニスの謝肉祭」の主題による変奏曲、ディニク:ホラ・スタッカートの2曲。釘付けの演奏で、こちらもあっという間でした。ナカリャコフもカッコイイ!
15:55 ホルスト:PMF賛歌~ジュピター ここで佐渡裕さんの登場!ますます場内は盛り上がりました。天羽さんの指導で、今年もオーケストラと一緒に気分よく熱唱しました。
16:30~18:00 ラストステージです。目の前の椅子席に先程出演したナカリャコフさんが熱心に聴いていました!バーンスタイン:「キャンディード」序曲 これは、もう佐渡さんならではの演奏。小気味良かった。今年で25年目を迎えるPMFですが、バーンスタインの愛弟子として初期のPMFを支えてきた人。最初から足を運んでいますが、なんだか懐かしくてジーンときました。 続いてチャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲 作品33 チェリストのセルゲイ・アントノフさんがスゴイ人で、またまたイケメンなのです。「イケメン祭りか!」と、はじめさん。チャイコフスキー国際コンクールの優勝者なのですね。序奏と主題、7つの変奏から構成されている大曲。良い曲ですし、素晴らしい演奏でした。
本日のメインディッシュ!ショスタコーヴィチ:交響曲 第5番 二短調 作品47 この大好きな曲を、まさか佐渡さん指揮で聴けるとは!しかも、コンサートで聴くのは、初めてでした。第一楽章の「自問自答」のような重々しい曲調ですが、車旅でも聴いてしまう程、私たちの好みなのです。(ちなみにシベリウスの2番も) 第2楽章の思わずズッコケルような音楽も楽しい。野外コンサートなのに、聴衆がもの凄く真剣に聴いているというのはPMFならでは。本当に素晴らしい。これが音楽の力ですよね。そして、佐渡裕さんの熱い指揮ぶりは、これぞPMFという感じ。やっぱり会場の雰囲気が違います。これからも是非、参加して欲しいです。