Categories: ピアノ piano

練習を重ねると、難しさが分かる

先週、ピクニックコンサートで焼けた背中の一部が痒くて無意識に搔いたらしく、血が出ていた。軟膏を塗っておいたら、目立っていた赤い部分も消えてきてホッ。教室は、明後日から夏休み。最終日の日曜日はステージで2時間の練習があるので、この夏休み中にしっかり練習して臨まなくてはならない…。はじめさんは、お盆休みは無いそうです。

2回目の発表会に参加する大人の生徒さんは、今回はソロ演奏をするのだけれど、「練習を積めば積むほど難しくなってきて焦る」と話していました。先月のグループレッスンでは、スラスラとつっかえる事なく弾けていたのに、弾き込むと難しく感じるのは、それだけ内容が濃くなってきているからだと思います。

2曲どちらも苦戦しているIちゃん。「グループレッスンの前にもう1回おいでね」と言うとホッとしていた。連弾なので隣に座って弾くから余計に思うのだけれど、子供って、先生の表情を見てるんだなぁと思います。出来なくても、ガッカリした表情をするのはNGですね。気持ちが負けている時って、弾きながら「あぁダメだ」と自分自身に言って、弱々しい音で次第について行けなくなってしまいますよね。家では練習してきたと思うのですが、それでも気持ちが負けている時は弾けなくなります。そんな時に、子供って先生の言葉と共に表情を見ています。

「弱々しく自信なさげに弾かないで、しっかりと弾こう!」と励ますと、「わかった!」と言って、真剣な顔になりました。大抵は左手が弾けていません。数小節おきに左手を徹底してから、その部分を両手でを繰り返し、最後まで弾けるようになったら、帰る時は表情が変わっていました、来週はきっと大丈夫だね。

時々、貝のようになってしまう生徒さんは、感性がとても豊かで、音の出し方が素晴らしい。よく出来た時、褒められるとご機嫌でレッスンを終えるのだが、問題は出来ない時に固まってしまう事だ。それにしても、今日のレッスンのように絶妙なタイミングで音を鳴らす事に集中している姿から、やはり音楽が好きだという気持ちが伝わってきます。その反動で出来ない時は自分に腹が立って情け無くなるのかも知れませんね…。

みかこ