来月行われる大井先生のプログラムノートを作成中だが、
最初に演奏される曲がベートーヴェンの「悲愴」ソナタということもあり、
紹介を兼ねて演奏している。
タイトルの「悲愴」はべートーヴェン本人が付けたというのも興味深い。
当時は、序奏付きのピアノソナタというのは極めて希だったという。
その「悲愴」を感じ取れる劇的な序奏が第1楽章に3回も現れるのだ。
この後に続く第2楽章は、夢物語のように美しい。
まさに「カンタービレ」の世界。
先日、この曲を演奏したら、
涙を流して聴いてくれた生徒さんが居て、びっくりした。
いや、そんなに感動してくれるのなら、もう少し練習してから
弾けば良かったかなと思った・・。
軽快な第3楽章は中学生の時に弾いたが、
モーツァルトのソナタと同じように、今、弾く方が難しく思う。
レッスンを受けた時の書き込みがたくさんあって、
新しく楽譜を購入したりした事などを思い出しつつ、
新鮮な気持ちで弾いている。