Categories: ピアノ piano

考えさせられること

小さい頃から通っている生徒さんでも、ちょっとした事で
信頼関係が崩れそうになる事がある。きっかけは、たった1回の私以外の先生によるレッスンだったりする。

ちょっと褒められた事で、彼女の演奏は一転してしまったのだ。
急にガサツになり、ひたすらフォルテで弾くだけの味気ないものになった。
どうしたのかと聞くと、ちょっと褒められた事で気が緩んだらしく、
学際で弾く合唱の伴奏の合間に、間近に迫っている発表会の曲を
息抜きに練習していると言うのだ。暗譜すらしていない・・。
この言葉には唖然としてしまった。
一番、恐れたいた事が起こったからだ。

ひたすらフォルテで弾く事でメリハリがない演奏になっている事を注意しても
言うことを聞かない。たった1回のレッスンで、こうも変わってしまうのだったら
受けさせるべきではなかったと後悔した。

録画した自分の演奏をよーく聴いてごらんなさい。どんなに曲を甘く見ているか
考えてきなさいという苦い台詞を言うしかなかった。
私も、子供の頃、先生以外のレッスンを受けた事はあるが、
そういう先生方は安易に褒めたりしないものだ。

子供は影響され易いし、褒められる事でバネになるのならともかく
マイナスの方向へ行っては困るからだと思う。
対照的だったのは、大人の生徒さんだった。
今日のレッスンで彼女は、曲に対する考え方が甘かったと反省しきりで、
いまいちど楽譜をよく読んできますと言った。
色々な意味で今後の事を考えさせられる材料となった。

みかこ